60年代U.S.爆音バンド

60年代アメリカのガレージ系爆音バンドを、
ランダムに取り上げてみます。

ディック・デイル(Dick Dale)

2019年81歳で亡くなったサウスポーのギタリスト

基本はサーフィン・ホットロッド系のギタリストですが、
右利き用のギターを、そのままひっくり返して使っていた事と、
改造したピツクアップによる、低音弦が生きた野太い音

爆音系の元祖と言っても良いのでは?

1994年のタランティーノ監督の映画
パルプ・フィクション』で再評価された
1962年のヒット曲、

「ミザルー(Misirlou)」

晩年は、直腸癌・腎不全・糖尿病…を患い、
医師から止められながらも
ステージに立っていたと言うのは、さすが!!

ソニックス(The Sonics)

1960年ワシントン州タコマで結成され、
本格的なガレージ・バンドとしてのデビューは1964年

2トラックでの劣悪な録音環境を逆手に取ったような、
フル・ヴォリュームで歪ませまくった音は強烈です。

シンプルな構成の曲。
ラフでワイルドな演奏。
シャウト(というより絶叫)するボーカル

元祖パンクとも言えます。

ソニック・ユース (Sonic Youth)
MC5フレッド・ソニック・スミス(Fred “Sonic” Smith)
など、リスペクトするミュージシャンも多数!!

1964年のデビュー・シングル「The Witch」

パンクグランジを経て再評価され
2007年にはリユニオン
2015年には、40数年ぶりの新作
『This Is The Sonics』までリリースしています。

ブルー・チアー(Blue Cheer)

2009年に亡くなった、ボーカルとベースの、
ディッキー・ピーターソン(Dickie Peterson)以外は、
流動的なメンバーで、
1968年から1970年まで活動した
サンフランシスコの爆音バンド。

その後も、度々リユニオンを繰り返し、
1984年に、『The Beast Is Back』
2007年に、『What Doesn’t Kill You』を発表。

1999年には、来日もしています。

ガレージ・バンドと捉えることには、
多少無理も有るかもしれませんが、
初期のギタリスト、リー・ステファンズ(Leigh Stephens)
ランディー・ホールデン(Randy Holden)が、
サーフ系のバンド出身と言う事も有り、
やや強引に…

アメリカン・ハード・ヘビー・ロックの元祖
と言ったところでしょうか。

1968年の1st『Vincebus Eruptum』の1曲目!!
エディー・コクランのカバー

「サマータイム・ブルース(Summertime Blues)」

2008年のライブ。
オリジナル・メンバーは、ディッキー・ピーターソンだけですが、
相変わらずパワフルなスリーピースバンド

いずれも、爺さんになってからのリユニオンで、
歳をとっても体が衰えても
若くして出会ったROCK的初期衝動を失うことなく
さらにパワフルになっている所がすごい!!

ブルー・チアー(Blue Cheer)については
別項の『U.S.PUNK 前史③ ブルー・チアー – Blue Cheer』
もご参照頂ければ…

ところで… 今の若い人たちにとっての
ROCK的初期衝動って言うのは、
どういうものなんだろう?

たとえ、最近のこじんまりと毒抜きされた音楽との出会いであっても、
その時に衝撃を受けて自分も突き動かされるように
何かをしたいと思う衝動は大事にして欲しいと思う。

でも、世の大人達が眉をひそめるような
ヤバくて、毒々しくて、ROCK的な衝動の方が、
歳を重ねた後にも強烈にフラッシュバックしてくる!!!

良くも悪くもネ…

Rock ‘N Roll Can Never Die !!

で… 60年代は無いけれど…
こちらも十分、ガレージ・爆音系なので。

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