この先どうなる? BABYMETAL

アイドルとメタルの融合というコンセプトから生まれた、

ベビーメタル(BABYMETAL)

なんか超絶テクのメタルをやってるアイドルグループがいるらしい?

という程度の認識しか無かったわたしは、
渋谷の地下街でライブイベントの告知ポスターに並んだ
まだ10代半ばと思われる、女の子3人を初めて見た時には、

「ふーん… 3ピースのバンドかぁー
少年ナイフのメタル版みたいなもんか…」

その後、3人組のアイドルグループと、
超テクのバックバンドのユニットだと知った時にも、

「なんやそれ? そんなん意味あんのか?」

という反応でした。

ちなみに、同世代(失礼… ちょっと年下)の音楽好きの女友達は、
「もぉ… 娘をみてるようでぇ! かわいいのよぉー!」と、
一時、猛プッシュしていました。

(でも年齢的には… “孫” じゃない?)

で、たまたまネットで見たこの動画!!

2014年のイギリスのSonispeher Festivalメインステージ!!

これは衝撃的でした!!

メンバーは
ボーカル : SU-METAL(スウメタル)中元すず香 当時16歳
ダンス : MOAMETAL(モアメタル)菊地最愛 当時15歳
ダンス : YUIMETAL(ユイメタル)水野由結 当時15歳

プラス “神バンド” と呼ばれるバックバンド。

“神バンド” による演奏は、テクニックの面では確かに超絶です

ドラムとベースの2人は、
演奏面でもステージでの存在感でも、突出してます。

ギターの2人は、揃ってマルムスティーン・モデルの7弦ギター
確かにテクニック面では文句はないですが、
メタルと言うフォーマットを逸脱することはなく
没個性的で、あまり新鮮さは感じません…

やはり、フロントの3人の女の子達の存在感!!

バックの音に負けない、異常に抜けの良いメインボーカルの周りで、
ちょこちょこと走りまわってる、ちっちゃいのが二人。

みょーにカワイイ!!

それよりなにより、
海外の観衆が、このユニットの演奏で
異常に盛り上がり、サークルモッシュ状態!!

日本のロックの海外進出という過程を
70年代から観てきた世代にとっては、
感無量の光景でした。

古くは、フラワー・トラベリング・バンド
サディスティック・ミカ・バンド 等々…

いずれも海外での高評価は有ったものの、
認知されていたのは、ごく限られたマニアの間だけだったわけで…

でも、これはちょっと受けとめられ方か違うんじゃない!!

その後も

2015年8月
イギリスの “Reading Festivals (レディング・フェスティバル)”
メインステージに史上最年少出演!!

2016年4月2日
ロンドンの “Wembley Arena (ウェンブリー・アリーナ)”
日本人初のワンマンライブ!!

2016年6月
イギリスとフランスで “Download Festival (ダウンロード・フェスティバル)”
メインステージに出演。

2016年7月
アメリカの “Alternative Press Music Awards” で、
ジューダス・プリースト(Judas Priest)メタルゴッドこと、
ロブ・ハルフォード(Rob Halford)をゲストボーカルに迎えて。
「Painkiller」「Breaking the Law」を共演。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)
メタリカ (Metallica)
ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses)
ジューダス・プリースト(Judas Priest)

等と、オープニングアクトやゲストで共演。

2019年6月30日
イギリスの “Glastonbury Festival” に出演!!!

2019年10月11日
アメリカでは自身初となるアリーナでのワンマンライブを
ロサンゼルスの “The Forum(L.A. Forum)” で開催!!!!

ウェブリー、レディング、グラストンベリー、L.A.フォーラム !!!!
ロックのリスナーには涙もののキーワードが目白押し状態の
快進撃を続けています。

しかしこの間、2018年に、YUIMETAL(ユイメタル)が脱退してしまい、
現在では、サポートダンサーがYUIMETALのポジションを演じる
という変則的な3人体制
になっているようです。

ただ、どうしても気になるのが…

楽曲自体のつまらなさと、
アルバム単位での統一感の無さ。

これは、メタルとアイドルいう狭いジャンルに縛られた、
製作サイド、特にプロデューサーの
音楽面での視野の狭さによるものの様に思われて仕方がない…

また、あくまで海外市場、それもメタルを含むロック市場を狙った楽曲なら、
いわゆるJポップ的な、日本国内の最大公約数的な楽曲と音造りは、
敢えて排除しても良いのではないでしょうか。

アイドル = “カワイイ” 文化は、グローバルに浸透していて、
今後も継続的に受け入れられる要素になっていると思いますが、

メタルというフォーマットに則っていても、
根本的に “非ロック的” な楽曲は、

海外で今現在、BABYMETALを支持しているリスナー達に、
今後も継続して受け入れられるとは思えないですね。

それに…今後は、もうギミックは通用しない!

オタク文化を引きずったような、小賢しい設定で誤魔化さずに、
アーティストとして、バンドとしてのアイデンテイティーを
確立して行かないと、

天性のボーカリストとしての素養を持ったSU-METALが、
「元BABYMETALのボーカル」になってしまうかも…

ジューダス、メタリカ等、
海外の大物バンドからの楽曲提供を受けるとか、

ももクロとKissの例の様に、
楽曲の製作段階からコラボするとか…

あるいは、アルバム1枚単位で、プロデュースを任せてみるとか…

そんな選択肢も有りかもしれない。

で、
ここからは非常に無責任な妄想…

どうせコラボするなら、
メタルという狭いカテゴリーを超えたバンド
モーターヘッド (Motörhead) と!!

レミー(Lemmy Kilmister)が既に鬼籍に入った今では
実現不可能ですが…

現在進行形でキング・クリムゾンを継続し続ける、
ヌーヴォ・メタルの創始者、
ロバート・フィリップ(Robert Fripp)翁にプロデュースを依頼!!

フィリップ翁、絶対やってくれないと思う…

とにかく、
賞味期限切れで終わらせるのは、
もったいない!!

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