音楽ディスクのファイル化について
アナログ・レコードの頃から考えれば、
80年代半ばに登場したCDというメディアは、
その名前の通り、物理的にもコンパクトになりましたが、
コレクターの皆さんにとっては、どんどん増えるコレクションの整理・収納は、
なかなか面倒な問題になっているのではないでしょうか。
実際、わたしの場合、以前に住んでいた部屋では、壁面の収納棚には入りきらず、
いたるところに山積み状態・・・
整理も追いつかず、若干あきらめモードでした。
で…
これを約2年半かけてPCのハードディスク(外付けタイプ)に取り込む作業を、
ほぼ完了したのですが、
始めた当時は、外付けハードディスクの容量は2~3テラ・バイトのものが主流で、
ブリティッシュ系で1台、アメリカン系で1台、日本・その他の国のもので1台、
さらに特定のアーティスト(私の場合、The Rolling Stones ・ King Crimson ・ Rory Gallagher)で1台、
それに、サイズの大きい動画用に1台、ダウンロードファイルの一時保管と作業用に1台… と…
小型のスチールラックに、ハードディスクがタワー状になってしまいました。
(今では、6~8テラ・バイトの外付けハードディスクも安価で入手できるよう
になったので、かなりすっきりしましたが…)
<リッピング(ファイルの取り込み)>
CDの音源をファイル化してPCに取り込む場合、
そのままのサイズでももちろん良いのですが、
大量のデータを保存する場合、少しでもファイルサイズを
小さくする(圧縮する)ほうが良いですね。
リッピングソフトに対応するファイルは
●圧縮なし(そのままのサイズでファイル化) – wav.
●可逆圧縮(音質劣化無しでサイズを小さくして圧縮) – flac.
●非可逆圧縮(多少の音質劣化は目をつぶってサイズをさらに小さくして圧縮) – mp3.
などがあります。
mp3.のファイルは、ウォークマン等で手軽に扱えますが、
人間の耳で聞き取れない部分をカットしてサイズを小さくしたファイルですので、
せっかくのコレクションを、手間をかけてファイル化する場合は、
可逆圧縮のflac.ファイルで取り込んでおいた方が良いと思います。
さて、そのリッピングに使うソフトですが、
わたしの場合
Exact Audio Copy(EAC) というフリーソフトを使っています。
ソフトの操作方法は、先輩ブロガーの皆さんが詳しく書かれていますので、
そちらをご参照いただければと思います。
少し設定などで戸惑うかもしれませんが、すぐに使いこなせると思います。
もちろんCDライティングソフトなどに含まれるソフトでも
flac.ファイルのリッピングは可能ですが、
Exact Audio Copy(EAC)のメリットは、リッピングの精度と、
強力なエラー補正だと思います。
リッピングの精度
せっかくのコレクションのライブラリー制作ですから、精度は重要!!
エラー補正
80年代の古いCD等では、(特に海外プレスのもの)
記録面が劣化して、見た目に穴が開いているものさえありますし、
バックアップしていたCD-Rからのリッピングの場合、
盤面の傷、ソリ等で、結構な割合でエラーが出ます。
PCのスペックにもよりますが、
Exact Audio Copy(EAC)のリッピングが途中でエラーになって
ファイルが読み込めなかった場合は、
一度PCを再起動して(エラーのログファイルがクリアされるのかも?)
失敗したファイルを、再度リッピングすることで、何とか読み込めます。
<flac.ファイルの再生>
ほとんどのフリーソフトで、再生できると思います。
わたしの場合、
AIMP というフリーソフトをインストールして使っています。
さて、とりあえずCDのファイル化を始めると、
どんどんファイルが増えてくるわけですが…
ハードディスク上で、ジャンルごと、アーティストごとのフォルダを作って
管理していきましょう。
次回は、私自身のフォルダ整理の例を、
The Rolling Stones の例で、紹介しようと思います。
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