Monster Magnet 爆音系・ガレージ系カバー・アルバム 『A Better Dystopia』

アメリカのストーナーロック(Stoner rock)バンド
モンスター・マグネット(Monster Magnet)の新作

『ア・ベター・ディストピア(A Better Dystopia)』

がリリースされている。

収録曲は、全曲カバー曲と言うこのアルバム。
気になったのは、そのカバーの対象に
60年代から70年代にかけての、
爆音系・サイケデリック系・ガレージ系の楽曲が、
多く選ばれている点!!

モンスター・マグネットに関しては、
正直それほど詳しくはないのだけれど、
1995年の作品『Dopes To Infinity』
ホークウインド(Hawkwind)を思わせる
ジャケットのアート・ワークに惹かれて聴いて以来、
少し気になっていた。

1曲目のタイトル曲「Dopes To Infinity」は、
たしかにホークウインド風のスベーシーなS.E.で立ち上がる。

90年代半ばと言う時代の作品ながら、
ハードコア・スラッシュメタル・グランジなどの要素を含みながらも、
70年代のサイケデリック・ヘビー・ロックを感じさせる作品だった。

モーターヘッド(Motörhead)
ウォー ピッグ “War Pig” へのオマージュとも思える、


このバンドのシンボル、
排気口が取り付けられた、
メカニカルな牡牛のエンブレム
ブルゴッド “BULLGOD ”

これも、やはり気になってしまう!!

しかし、2000年代以降は、
メインストリームを意識した、
若干中途半端な作品を多発しており、
個人的には、
B級感がぬぐい切れないスタンスにいるバンド
という認識になっていた。

現在のメンバーは

デイヴ・ウィンドーフ(Dave Wyndorf) – ギター. ボーカル
フィル・カイヴァーノ(Phil Caivano) – ギター
ガレット・スウィーニー(Garrett Sweeny) – ギター
アレク・モートン(Alec Morton) – ベース
ボブ・パンテラ(Bob Pantella) – ドラムス

今回の
『ア・ベター・ディストピア(A Better Dystopia)』は、
自らのルーツとも言える楽曲のカバー・アルバムと言う事で、
原点回帰した作品になっている。

選曲は、デイヴ・ウィンドーフの嗜好が反映されたもので、
デイヴ自身は、“四次元からのプレイリスト” と呼んでいる。

60年代末からの混沌とした
“ディストピア(反理想郷)” の時代に比べて、
コロナ禍で、ライブ活動もままならない現在の状況は、
まだ多少マシな(ベターな)
ア・ベター・ディストピア(A Better Dystopia)
だと言う事らしい。

収録曲は

01 The Diamond Mine
[DAVE DIAMOND & THE HIGHER ELEVATION]
02 Born To Go [HAWKWIND]
03 Epitaph For A Head [J.D. Blackfoot]
04 Solid Gold Hell [THE SCIENTISTS]
05 Be Forewarned [PENTAGRAM]
06 Mr. Destroyer [POO-BAH]
07 When The wolf Sits [JERUSALEM]
08 Death [THE PRETTY THINGS]
09 Situation [JOSEFUS]
10 It’s Trash [THE CAVEMEN]
11 Motorcycle (Straight To Hell) [TABLE SCRAPS]
12 Learning To Die [DUST]
13 Welcome To The Void [MORGEN]

[ ]内は、オリジナル曲の演奏バンド名

年代的に、なかなか新しいバンドに食指が動かない
わたし自身にとっても、
久しぶりに愛聴盤となったこの作品。

オリジナルとの比較をしながら紹介してみたい。

01 The Diamond Mine
[DAVE DIAMOND & THE HIGHER ELEVATION]

デイブ・ダイアモンド(Dave Diamond)こと、
シドニー・イワン・デイヴィソン・ジュニア
(Sidney Ivan Davison Jr.)
は、
60年代末から70年代初めにかけラジオDJとして、
当時のサイケデリック・アシッド系のバンドを紹介した人物

サンフランシスコのラジオ局で彼が手掛けた、
アンダーグラウンド・サイケデリック・ロック
詩を組み合わせたラジオ・プログラムが、
“The Diamond Mine”

これは、その番組でのナレーションだと思われる。

モンスター・マグネットヴァージョンは、
サイケデリックな演奏部分を、
ヘビーなリフに置き換えて

デイブ・ダイアモンドのナレーションは、
オリジナル通りに再現している。

02 Born To Go [HAWKWIND]

オープニング・ナレーションとも言える、
「The Diamond Mine」に続くのは、
いきなり、英国のスペース・ロックの重鎮
ホークウインド(HAWKWIND)のカバー!!

後にモーターヘッドを結成する
レミー・キルミスター
(Lemmy Kilmister)
をベースに迎えた、
“Space Ritual” ツアーから、

72年12月22日リヴァプールと、
12月30日ロンドンでの音源を収録し、
73年にリリースされたライブ・アルバム
『Space Ritual』

Space Ritual

「Born To Go」は、
スベーシーな、オープニングS.E.に続いて、
1曲目に収録された曲。

レミーの参加直後の、72年2月13日
ロンドンのラウンドハウス(Roundhouse)で行われた
“グリージー・トラッカーズ・パーティー
(Greasy Truckers Party)”
ライブ音源から、

ボーカルのみレミーのスタジオ・テイク
置き換えてリリースされたシングル
『シルバー・マシーン(Silver Machine)』
のヒットに後押しされ、

Silver Machine シングル

72年末にリリースされた3作目
『Doremi Fasol Latido』
のプロモーションも兼ねた
この “Space Ritual” ツアーは、

Doremi Fasol Latido

“天空の音楽” をステージで再現する、
というコンセプトで、
メンバー7人の他に、
ダンサーパントマイマーを加え、
ライト・ショーフィルム上映
等を含めたシアトリカルなものだった。

2枚組LPは、
6面見開き変形ジャケットという、
豪華な装丁でリリースされていた。
(紙ジャケで再発されたCDでも再現されている。)

6面ジャケット 表
6面ジャケット 裏

モンスター・マグネットヴァージョンは、
更にヘビーな仕上がりとなっているが、
うさん臭さの点では、やはり本家には及ばないかも

レミー在籍時の、この曲を取り上げたのは、
間接的なモーターヘッドへのリスペクトと言う事なのか…
また、ベタに『シルバー・マシーン』
取り上げていないのも、良し!!

03 Epitaph For A Head [J.D. Blackfoot]

J.D. Blackfootこと、
ベンジャミン・フランクリン・ヴァン・ダーヴォルト
(Benjamin Franklin Van Dervort)
の個人名を冠した
西海岸のサイケデリック・バンドの、
1969年にシングルのみでリリースされた曲

70年には、アルバム
『The Ultimate Prophecy』をリリース。

その後も2000年代まで、
ニュージーランドで作品を残している

70年のアルバムには、
後に、アメリカンフライヤー
リトル・フィートに参加するギタリスト、
クレイグ・フラー(Craig Fuller)も参加しており、
ウエスト・コーストの空気感も感じさせる。

この69年のシングルのメンバーは不明だが、
この曲に関しては、
キャプテン・ビーフハート
(Captain Beefheart)
にも通じる、
アヴァン・ブルース(?)と言ったところだろうか。

アルバム・リリース後に、
多少方向性の変わってしまったバンドの、
最初期のアダ花的な
この曲を取り上げるセンスもなかなか!!

04 Solid Gold Hell [THE SCIENTISTS]

今回の選曲の中では比較的若手の作品。

81年から活動していた
オーストラリアポストパンクバンドTHE SCIENTISTS

84年リリースの12インチシングル
『This Heart Doesn’t Run On Blood,
This Heart Doesn’t Run On Love.』

に収録されていた曲。

70年代ヘビー・ロックへのリスペクトも感じさせるが、
ボーカルのスタイルは、
パンク・ニューウェイヴを経由した物になっている。

モンスター・マグネットがカバーすると、
正統派の70年代の音に聞こえてしまうのが不思議…

05 Be Forewarned [PENTAGRAM]

アメリカ、ワシントンDCの
ドゥーム・メタル・バンドとして知られている
PENTAGRAMだが、

70年代には、ブルー・チアー(Blue Cheer)タイプの
ヘビー・ロック・バンドとして活動していた。
(アルバムは未発表)

わたし個人としては、
その時代の録音を再収録したCD
『First Daze Here: The Vintage Collection』
しか聴いておらず、

80年代以降のドゥーム・メタル・バンドは、
同名の別バンドだと思い込んでいた…

実際には76年に一旦解散、
83年に、ボーカルのボビー・リーブリング(Bobby Liebling)
によって新生PENTAGRAMが復活し、現在に至っている。

Bobby Liebling

今回カバーされているのは、
72年マカブル(MACBRE)名義でリリースされた
シングル曲。

ペンタグラムとしても、94年のアルバム
『Be Forewarned』で再演されている。

モンスター・マグネット・ヴァージョンは、
70年代ヘビー・ロック・バンドとしての
ペンタグラムへのリスペクトの様にも思える。

06 Mr. Destroyer [POO-BAH]

Biggy Rat 唯一のシングルより

60年代末からビギー・ラット(Biggy Rat)で、
活躍していたギタリスト
ジム・グスタフスン(Jim Gustafson)率いる
オハイオのパワー・トリオ
プーバ(POO-BAH)

72年にリリースされた1stアルバムは、
500枚限定プレスの自主制作LP
『Let Me In』

長らく入手困難なレア盤だった作品だが、
2010年には、
12曲のボーナス・トラックを追加して、
リミックスCD再発されている。
(同時に10曲を追加した2枚組LPもリリース)

プーバ(POO-BAH)と言う奇妙なバンド名は、
ジム・グスタフスンのハイスクール時代に、
学内で恐れられていた女の子の
ニックネーム
に由来するとのこと…

70年代には、
メンバー・チェンジ、再結成を経て、
76年『U.S. Rock』(2015年CD再発)
79年『Steamroller』(1999年CD再発)
合計3枚のアルバムを残し、

76年2nd『U.S. Rock』       79年3rd『Steamroller』 

その後も、何度かの再結成を経て
2010年以降再評価され
現在も活動を継続している。

しかし、カルト度の高さと言う点では、
1作目の『Let Me In』に尽きる!!

「Mr. Destroyer」は、
そのチープなコミックが描かれたアルバム、
『Let Me In』A面1曲目を飾った
ハード・ブギー!!

モンスター・マグネット・ヴァージョンは、
原曲の中盤以降の多少ゆるーい部分も含めて、
更にサイケデリックに増幅している。

07 When The wolf Sits [JERUSALEM]

ディープ・パープル(Deep Purple)
イアン・ギラン(Ian Gillan)がプロデュースした、
ブリティッシュ・ハード・ロック・バンド
エルサレム(JERUSALEM)

72年リリースの唯一のアルバム
『JERUSALEM』からの選曲。

このアルバムも一時期入手が難しく
レア盤扱いされていた物だが、
内容的には、どうしてもB級感がぬぐえない…

モンスター・マグネット・ヴァージョンは、
B級ブリティッシュ・ハードのイナタさを残しつつ、
部分的にパープルっぽさも加えて料理している。

08 Death [THE PRETTY THINGS]

この作品で選ばれた中では、
最もメジャーなバンド、
プリティ・シングス(THE PRETTY THINGS)

ローリング・ストーンズになりそこなった男
ディック・テイラー(Dick Taylor)
立ち上げたという事で有名ながら、
60年代の英国R&B・ビート・バンドとしては、
少々B級感を伴うバンド。

60年代後期にはサイケデリック路線に転向し、
68年、後にピンク・フェアリーズに参加する
ドラマー・トゥインク(Twink)の参加時期に、
ロック・オペラ・アルバム『P.F.Sorrow』
をリリース。

同時期に後追いでリリースされた、
ザ・フー(The Who)『トミー(Tommy)』の陰に隠れて、
いまいち評価されなかったこのアルバムから選ばれたのは、
ストーリーの中盤で、主人公S.F.ソロウが、
幼馴染の恋人の死を悼むという内容のこの曲。

ガレージ・パンクとして再評価されている
初期の作品からではなく、
あえてこのアルバムから、
さらにアルバム内でも比較的地味なこの曲を、
あえて選んだデイヴ・ウィンドーフのセンスは、
なかなかにマニアックと言うか…
ひねくれていると言うか…

09 Situation [JOSEFUS]

典型的なアメリカの、
破滅系・ムチャクチャ系・ローカル・バンド!!

テキサスのハード・サイケ・バンド
ジョセファス(JOSEFUS)

バンドをまとめていたのは、
ベースレイ・ターナー(Ray Turner)
だった様だが、

やはり、何と言っても、
ドラッグまみれのドラマー
ダグ・タル(Doug Tull)
無軌道で、自滅的なキャラクターが、

このバンドの70年に自主制作盤としてリリースされた
『Dead Man』を、
アメリカン・ヘビー・サイケデリック・ロック
“裏名盤” と言う位置づけに押し上げているのは間違いない。

ちなみに、ダグ・タルは、
90年飲酒運転とスピード違反で捕まり
留置所で自殺している…

お決まりの解散、再結成を繰り返し、
その後も2枚のアルバムを残し、
2000年代の再評価に伴い、
未発表曲や、ライブ音源等も含めて、
かなりのアイテムがCD化されているが、

まあ、そこは…
典型的一発屋的アメリカのローカル・バンド。
(個人的には)1作目の自主盤だけで充分かも?

日本でも、2009年P-Vineから、
ボーナス・トラックを追加して、
紙ジャケCDがリリースされている。

この曲「Situation」でも、
ドラックによる精神の開放(?)が描かれている。

モンスター・マグネット・ヴァージョンは、
オリジナルを再現しつつ、
ボーカル・ギター共に
この曲のテーマ “狂気” を増幅した物になっている。

10 It’s Trash [THE CAVEMEN]

このアルバムの中で、
最もマニアックな選曲ではないかと思われる、
フロリダのガレージ・バンドTHE CAVEMENが、
66年に唯一残した500枚限定のシングルB面曲

これも一発屋的なバンドの為、
ほとんど情報は無い。

この曲でベースとボーカルを担当した、
ボブ・ジャブール(Bob Jabour)へのインタビュー等で、
このバンドのギタリストだった
アンディ・ジョンソン(Andy Johnson)が、
後にエリック・アンダースン(Eric Andersen)や、
ケイト・テーラー(Kate Taylor)のバックを務めたという、
意外な繋がりを知ることにはなったが…

写真はベースとボーカルのBob Jabour

このマニアックでカルトな名曲を、
ピック・アップしたセンスはさすが!!!

11 Motorcycle (Straight To Hell)
[TABLE SCRAPS]

この作品中唯一の、2000年代のアーティストの作品。

英国マンチェスターのプロト・パンク・ユニット
テーブル・スクラップス(TABLE SCRAPS)

2013年デビューと言う若いユニットながら、
米英のガレージ・サイケデリックの要素も感じさせる。

(見た目的には、クランプス(The Cramps)っぽさも?)

「Motorcycle (Straight To Hell)」は、
2015年の1stアルバム(LP)
『More Time For Strangers』
に収録された曲。

More Time For Strangers (2015) LP

このアルバムでは、
ギタースコット・ヴィンセント・アボット
(Scott Vincent Abbott)と、
ドラムポピー・ツイスト(Poppy Twist)の、
二人だけのユニット。
(その後、ベースTJが加入)

今回、デイヴ・ウィンドーフ
“四次元からのプレイリスト”
に選ばれたというのは、
この若いユニットにとっては
実に名誉な事だったのではないかと思われる。

12 Learning To Die [DUST]

69年から72年まで、
2枚のアルバムを残した
アメリカン・ハード・ロック・バンド
ダスト(DUST)

72年リリースの2作目
『Hard Attack』
は、アメリカン・ハード/ヘビー・メタル
名盤と言われている作品。

ギターリッチー・ワイズ(Richie Wise)は、
ダスト解散後にキッス(Kiss)のアルバムを
プロデュースした人物。

また、ドラムマーク・ベル(Marc Bell)は、
リチャート・ヘル(Richard Hell)
ヴァイドイズ(the Voidoids)に参加。

右端がマーク・ベル

78年には、マーキー・ラモーン(Marky Ramone)として、
ラモーンズ(Ramones)の2代目ドラマーとなっている。

そう言った流れを考えると、
「Learning To Die」性急なリフには、
後のニューヨーク・パンクに通じる部分も感じられる。

デイヴ・ウィンドーフも、このアルバムには
かなり影響を受けていたと言われている。

13 Welcome To The Void [MORGEN]

ギタリスト、
スティーブ・モルゲン(Steve Morgen)が、
ニューヨーク、ロングアイランドで結成した、
ヘビー・サイケデリック・ユニット
モルゲン(MORGEN)

69年にリリースした唯一のアルバム
『MORGEN』

ムンク“叫び” を、そのまま転用した
モノクロ・ジャケットのこのアルバムも、
アメリカン・サイケのレア盤として有名だったアイテム。

見るからに自主制作盤の様なジャケットながら、
実はメジャー系のレコード会社からの正規リリース

これも、2013年には、
スティーブ・モルゲン自身が提供したデモ音源を、
ボーナス・トラックに加えたCDが再発されている

意図的かどうかは分からないが、
妙に抜けの悪い籠った音質が、
かえってカオスなムードを増幅している

アルバム1曲目のこの曲
「Welcome To The Void」は、
実は、ピーター・パンビューティ&ビースト等が登場する、
ファンタジーとも言える内容の曲。

ボーナス・トラック(?)の様な形で収録されているが、
原曲のカオスな部分をベースに、
さらにパワー・アップされた物に仕上がっている。

(デイヴ・ウィンドーフは、自らのフェバリット・バンド
ダスト(DUST)の曲で締めくくりたかったのかも??)


Monster Magnet『A Better Dystopia』
(2021)

01 The Diamond Mine
02 Born To Go
03 Epitaph For A Head
04 Solid Gold Hell
05 Be Forewarned
06 Mr. Destroyer
07 When The Wolf Sits
08 Death
09 Situation
10 It’s Trash
11 Motorcycle (Straight To Hell)
12 Learning To Die
13 Welcome To The Void

Dave Wyndorf : Vocals
Phil Caivano : Guitar
Garrett Sweeny : Guitar
Alec Morton : Bass
Bob Pantella : Drums

Betty Wyndorf : Vocals (13)
Carrie Wyndorf : Vocals (03)

Monster Magnet『Dopes To Infinity』
(1995)

01 Dopes To Infinity
02 Negasonic Teenage Warhead
03 Look To Your Orb For The Warning
04 All Friends And Kingdom Come
05 Ego, The Living Planet
06 Blow ‘Em Off
07 Third Alternative
08 I Control, I Fly
09 King Of Mars
10 Dead Christmas
11 Theme From “Masterburner”
12 Vertigo

Dave Wyndorf : Vocals. Guitar
Ed Mundell : Guitar
Joe Calandra : Bass
Jon Kleiman : Drums
Tim Cronin : Drums(05)

The Higher Elevation
『The Diamond Mine』
(1967 CHICORY RECORDS – CH-408)
7″, 45 RPM

A The Diamond Mine

B Crazy Bicycle

Hawkwind
『Doremi Fasol Latido』
(1972)

A-1 Brainstorm
A-2 Space Is Deep
A-3 One Change

B-1 Lord Of Light
B-2 Down Through The Night
B-3 Time We Left This World Today
B-4 The Watcher

Baron Brock(Dave Brock) : Vocals. Guitar
Captain Nik(Nik Turner) : Vocals. Saxophone. Flute
Dik And Mik(Michael Davies) : Audio Generator. Electronics
Lemmy The Lurch(Lemmy Kilmister) : Vocals. Bass. Guitar
Simon(Simon King) : Drums
Del(Del Dettmar) : Synthesize

Hawkwind
『Space Ritual』
(1973)

A-1 Earth Calling
A-2 Born To Go
A-3 Down Through The Night
A-4 The Awakening

B-1 Lord Of Light
B-2 The Black Corridor
B-3 Space Is Deep
B-4 Electronic No. 1

C-1 Orgone Accumulator
C-2 Upside Down
C-3 10 Seconds Of Forever
C-4 Brainstorm

D-1 7 By 7
D-2 Sonic Attack
D-3 Time We Left This World Today
D-4 Master Of The Universe
D-5 Welcome To The Future

Dave Brock : Vocals. Guitar
Nik Turner : Vocals. Saxophone. Flute
Dik And Mik(Michael Davies) : Audio Generator. Electronics
Lemmy Kilmister : Vocals. Bass
Simon King : Drums
Del Dettmar : Synthesize
Bob Calvert : Vocals

1972.12.22 at Liverpool Stadium
1972.12.30 at Brixton Sundown, London

J. D. Blackfoot
『Who’s Nuts Alfred

/ Epitaph For A Head』
(1969 Philips-40625) 7″, 45 RPM

A Who’s Nuts Alfred
B Epitaph For A Head

J. D. Blackfoot
『The Ultimate Prophecy』
(1970 Mercury – SR 61288)

A-1 One Time Woman
A-2 Angel
A-3 We Can Try
A-4 Good Day Extending Company
A-5 I’ve Never Seen You

B-1 The Ultimate Prophecy
B-2 Death’s Finale
B-3 Cycles
B-4 Waiting To Be Born
B-5 Pink Sun

J. D. Blackfoot : Vocals
Craig Fuller : Guitar
Jeff Whitlock : Guitar
Phil Stokes : Bass
Dan Waldron : Drums
Sterling Smith : Organ

The Scientists
『This Heart Doesn’t Run On Blood,
This Heart Doesn’t Run On Love.』
(1984 Au Go Go-ANDA 32)12″, 45 RPM

A-1 Nitro
A-2 Solid Gold Hell

B-1 I Cried No Tears
B-2 Crazy Heart
B-3 This Life Of Yours

Kim Salmon : Vocals. Guitar(A-1. B-1. B-2)
Tony Thewlis : Guitar
Boris Sujdovic : Bass
Brett Rixon : Drums

Pentagram
『First Daze Here
: The Vintage Collection』
(2002 Relapse Records RR 6521-2)

01 Forever My Queen
02 When The Screams Come
03 Walk In The Blue Light
04 Starlady
05 Lazylady
06 Review Your Choices
07 Hurricane
08 Livin’ In A Ram’s Head
09 Earth Flight
10 20 Buck Spin
11 Be Forewarned
12 Last Days Here

Bobby Liebling : Vocals
Vincent McAllister : Guitar
Greg Mayne : Bass
Geof O’Keefe : Drums 

Marty Iverson : Guitar (04)
Bobby Liebling : Guitar (05.11)             
Randy Palmer : Guitar (08.09)

A compilation of material recorded between 1972 and 1976.

1973.03.22 Recorded at Bias Recording Studios, Falls Church (01.02.03.06.10)
1973.06.13 Recorded at Bias Recording Studios, Falls Church (07)
Originally Released as a Promotional 7″, Bofo Socko R13859.
1972.07.06 Recorded at The Fireplace (05.11)
Originally Released as a 7″ under the moniker Macabre. Intermedia TBSM 003
1974.06.05&14 Live at National Sound Warehouse, Springfield (08.09)
1974.Summer Live at The Rehearsal Warehouse (12)
1976.09.04&12&23 Recorded at Underground Sound, Largo (04)

Pentagram
『Be Forewarned』
(1994)

01 Live Free And Burn
02 Too Late
03 Ask No More
04 The World Will Love Again
05 Vampyre Love
06 Life Blood
07 Wolf’s Blood
08 Frustration
09 Bride Of Evil
10 Nightmare Gown
11 Petrified
12 A Timeless Heart
13 Be Forewarned

Bobby Liebling : Vocals
Victor Griffin : Guitar. Piano
Martin Swaney : Bass
Joe Hasselvander : Drums. Percussion
Victor Griffin : Backing Vocals (06)

Poobah『Let Me In』
(1972 Peppermint
Productions PP 1015)LP

A-1 Mr. Destroyer
A-2 Enjoy What You Have
A-3 Live To Work

B-1 Bowleen
B-2 Rock N’ Roll
B-3 Let Me In

Jim (Gus) Gustafson : Guitar. Organ. Vocals
Phil (Owl) Jones : Bass. Vocals
Glenn (Blue Bongos) Wiseman : Drums. Percussion. Vocals

Poobah『Let Me In』
(2010 Ripple
Music RIP CD005)CD

01 Mr. Destroyer
02 Enjoy What You Have
03 Live To Work
04 Bowleen
05 Rock N’ Roll
06 Let Me In
Bonus Tracks
07 Here’s The Band
08 Make A Man Outta You
09 Upside Down Highway
10 Walk Of The Bug
11 Blooey Gooey
12 Going To Rock City
13 Smoke
14 Mr Destroyer (Live Rehearsal)
15 Passion For Freedom
16 Aww, Not Now
17 Bowleen (Radio/45 RPM Version)
18 I’m Crazy, You’re Crazy

1972 “Let Me In” LP (01.-06)
1972 Recorded in Phil Jones Living Room (07.16)
1973 Unknown (08)
1973 Recorded in Jim’s Living Room (09.11.13.14.15)
1973 Taken from Acetate made at Cleveland Recording Company (10.16)
1972 Recorded at Peppermint Productions (12)

Jerusalem『Jerusalem』
(1972 Deram SDL 6)

A-1 Frustration
A-2 Hooded Eagle
A-3 I See The Light
A-4 Murderer’s Lament
A-5 When The Wolf Sits

B-1 Midnight Steamer
B-2 Primitive Man
B-3 Beyond The Grave
B-4 She Came Like A Bat From Hell

Bob Cooke : Lead Guitar
Bill Hinde : Rhythm Guitar
Paul Dean : Bass
Ray Sparrow ; Drums
Lynden Williams : Vocals

Pretty Things
『S.F. Sorrow』
(1968)

A-1 S.F. Sorrow Is Born
A-2 Bracelets
A-3 She Says Good Morning
A-4 Private Sorrow
A-5 Balloon Burning
A-6 Death

B-1 Baron Saturday
B-2 The Journey
B-3 I See You
B-4 Well Of Destiny
B-5 Trust
B-6 Old Man Going
B-7 Loneliest Person

Phil May : Vocals
Dick Taylor : Vocals. Guitar
Wally Waller : Bass. Guitar. Vocals. Wind. Piano
Twink : Drums. Vocals
John Povey :Organ. Sitar. Percussion. Vocals

Josefus『Dead Man』
(1970 Hookah Records H-330)LP

A-1 Crazy Man
A-2 I Need A Woman
A-3 Gimme Shelter
A-4 Country Boy
A-5 Proposition

B-1 Situation
B-2 Dead Man

Pete Bailey : Vocals. Harmonica
Dave Mitchell : Guitar
Ray Turner : Bass
Doug Tull : Percussion

Josefus『Dead Man』
(2009 P-Vine Records PCD-25087)CD

01 Crazy Man
02 I Need A Woman
03 Gimme Shelter
04 Country Boy
05 Proposition
06 Situation
07 Dead Man

Early Recordings
08 Aristotle (by Rip West)
09 I Love You

Live Recordings
10 Get Off My Case
11 Louisiana Blues
12 Light In Heaven

Reunion
13 Hard Luck
14 On Account Of You
15 Let Me Love You
16 Big Time Looser

Pete Bailey : Vocals. Harmonica
Dave Mitchell : Guitar
Ray Turner : Bass
Doug Tull : Percussion

Ronnie Wiesner : Guitar. Vocals(08)
Ray Hilburn : Guitar. Vocals(09)
Phillip White : Guitar(10.11.12)
Doug Karydas : Drums(08)
Jerry Ontiberoz : Drums(13.14.15.16)

Dead Man (1970). Originally issued as the Hookah LP H-330 (01-07)
1967 Recorded by Rip West, one of the bands that would evolve into Josefus (08)
1969 The first Josefus studio session while still performing as United Gas (09)
1969 Live at Love Street Light Circus in Houston (10-12)
1979 Originally Issued as Hookah 78009 (13.14)
Recorded at Rampart Street Recording Studios, Houston, 1978.
1979 Originally Issued as Hookah 78010 (15.16)
Recorded at Rampart Street Recording Studios, Houston, 1978.

The Cave Men
『The Pillow Bit / It’s Trash』
(1966 ‘Chelle Records PH 148)

7″, 45 RPM

A The Pillow Bit 2:05
B It’s Trash

Andy Johnson : Guitar.Vocals
Sergio Roche : Guitar.Vocals
Bob Jabour : Bass. Vocals
Robert Tiff : Bass
Paulie Walterson : Drums
Tony Rey : Drums. Vocals

Table Scraps
『More Time For Strangers』
(2015 Hells Teeth XHT992) LP

A-1 Electricity
A-2 Foot Of Our Stairs
A-3 Bad Feeling
A-4 Sinking Ship
A-5 (I’m Not Interested In You
A-6 Motorcycle (Straight To Hell)

B-1 Children Of The Sky
B-2 Space Invader
B-3 Vampyre’s Bite
B-4 What You Don’t Allow
B-5 Bug
B-6 Dead Scene

Scott Vincent Abbott : Guitar & Vox
Poppy Twist : Drums & Vox

Dust『Hard Attack』
(1972 Kama Sutra KSBS-2059)

A-1 Pull Away/So Many Times
A-2 Walk In The Soft Rain
A-3 Thusly Spoken
A-4 Learning To Die

B-1 All In All
B-2 I Been Thinkin
B-3 Ivory
B-4 How Many Horses
B-5 Suicide
B-6 Entrance

Richie Wise : Guitar. Vocals
Kenny Aaronson : Bass. Slide Guitar. Pedal Steel Guitar
Marc Bell : Drums. Percussion

Morgen『Morgen』
(1969 Probe CPLP 4507 S)

A-1 Welcome To The Void
A-2 Of Dreams
A-3 Beggin’ Your Pardon (Miss Joan)
A-4 Eternity In Between

B-1 Purple
B-2 She’s The Nitetime
B-3 Love

Steve Morgen : Vocals. Guitar
Barry Stock : Guitar
Rennie Genossa : Bass
Bob Maiman : Drums

Morgen『Morgen』
(2013 Sunbeam Records
SBRCD5090)CD

01 Welcome To The Void
02 Of Dreams
03 Begging Your Pardon (Miss Joan)
04 Eternity In Between
05 Purple
06 She’s The Nitetime
07 Love

Bonus Tracks
08 Of Dreams (45 Version)
09 She’s The Nitetime (45 Version)

Demo Recorded in 1970 from West End Avenue,
In the Steve Morgen’s apartment.

10 Street Walker
11 Lady
12 Too Many Americas
13 Don’t You Tell Me
14 Maryjane
15 Alpha Omega

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