NEWYORK PUNK 補足 The Ocean Club July 1976
70年代中期、ニューヨークでの
“NEWYORK PUNK” のムーブメントは、
突発的な動きと言うよりは、
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
(The Velvet Underground)以来の流れの中から、
ニューヨーク・ドールズを経由して、
必然的に生まれた物にも思える。
また、ヴェルベッツとの関わりが深い、
A.ウォーホル(Andy Warhol)の、
ファクトリー (The Factory)周辺は、
元々 “PUNK” な精神性を持っていたと言える。
76年7月には、
ニューヨークのOcean Clubにて、
元ヴェルベッツの、
ジョン・ケール(John Cale)と、
ルー・リード(Lou Reed)のセッションが、
2晩続けて催されていた。
ウォーホル絡みのイベントだった様で、
客席には、ラモーンズや
パティスミス・グループ、
サ・バンドのリック・ダンコや
ガース・ハドソンも居たらしく、
7月21日のライブは、
ウォーホール自身が、
カセット・テープに録音していたと言われる。
その流出音源は、
レコード時代から出回っていた様だが、
わたしは97年になって、
ようやくCDR盤のブートレッグで入手した。
そこに参加しているのは、
後にトーキング・ヘッズ(Talking Heads)でブレイクする
デヴィッド・バーン(David Byrne)
ニューヨークでのヘヴィメタルの源流とも言える、
ブルー・オイスター・カルト(Blue Öyster Cult)の、
アレン・レイニア(Allen Lanier)
デヴィッド・ボウイのバック・バンド、
スパイダース・フロム・マース
(The Spiders From Mars)の
ギタリストで、
ルー・リードの72年のソロ第2作
『トランスフォーマー(Transformer)』を、
プロデュースした、
ミック・ロンソン(Mick Ronson)
そして、パティ・スミス(Patti Smith)
このメンバーを見ても、
ヴェルベッツと、次世代のPUNK世代は、
シームレスに繋がっている様に思える。
さらに、音楽だけでは無く、
詩、文学、映像、ポップアート等、
幅広いジャンルの複合的な要素を、
バックグラウンドで共有していた様に思える。
John Cale & Friends
『The Ocean Club July 1976』(1997)
1976.07.21 Ocean Club, NYC,01 Ghost Story
02 Buffalo Ballet
03 You Know More Than I Know
04 Guts
05 Waiting for the Men
06 I Keep a Close Watch
07 The Jeweler
08 Gun
09 Pablo Picasso
10 Cable Hogue
11 Baby, What You Want Me to Do
1978.10.03 Max’s Kansas City
with Chris Spedding on Guitar
12 Pablo Picasso
13 Mary Lou
14 Baby, What You Want Me to Do
15 Nasty Gasses
16 Instrumental on Viola & Piano
17 Fear
18 The Thoughtless Kind.
John Cale (01 – 18)
Lou Reed (01- 11)
David Byrne (01 – 11)
Allen Lanier (01 – 11)
Mick Ronson (01 – 11)
Patti Smith (01 – 11)
Chris Spedding (12 – 17)