永遠の桃源郷・九鬼谷温泉 – 『まんだら屋の良太』の10年 ( 其の七・1985年 )

1985年 掲載作品

第270話~第319話 全50話

単行本(マンサンコミックス)第30巻の2話目から第35巻の6話目まで。

1979年発表の作品30話は、『まんだら屋の良太』の10年 ( 其の一・1979年 )

1980年発表の作品50話は、『まんだら屋の良太』の10年 ( 其の二・1980年 )

1981年発表の作品48話は、『まんだら屋の良太』の10年 ( 其の三・1981年 )

1982年発表の作品48話は、『まんだら屋の良太』の10年 ( 其の四・1982年 )

1983年発表の作品42話は、『まんだら屋の良太』の10年 ( 其の五・1983年 )

1984年発表の作品51話は、『まんだら屋の良太』の10年 ( 其の六・1984年 )

今回も、下の様なフォーマットで各話を紹介する。


週刊漫画サンデー 1981年 〇月 〇日号掲載

マンサンコミックス巻 第〇話  ( 筑摩コミック文庫巻 第〇話 ) 

初登場 (或いは主要) 登場人物 – 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

初登場 (或いは主要) 登場人物 – 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

〇〇〇〇〇〇 ーー(コメント)ーー 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。


週刊漫画サンデー 1985年 1月 1日号掲載

マンサンコミックス 30巻 第2話

高村晴子 – 門司港で暮らす良太月子の同級生。

サトル – つぶれかけの海運会社に勤める晴子の恋人。

 多額の借金を残して男と逃げた晴子の母。電気もガスも止められ実家のスナック “キャンドル” で一人暮らす晴子。恋人のサトルは、密輸の実行犯を請け負うことで金を作ろうとするが…

 命懸けで作ったわずかな金で、ローソク(キャンドル)生活から抜け出そうとする晴子サトルを祝福し、ささやかなクリスマスパーティーを催す良太月子


週刊漫画サンデー 1985年 1月 8/15日号掲載

マンサンコミックス 30巻 第3話

年の瀬、大そうじに忙しい“夕月”にひと組の男女がやってきた。明るくふるまうふたりだが……。

お嬢様 – とある大物 “先生” の一人娘。

木島“先生” の書生。

山田“先生” の秘書。

 年の瀬の夕月に連泊するのは、とある大物 “先生”“お嬢様” と、機密書類と1000万円を持ちだし “お嬢様” を人質に身代金を要求する書生の木島“お嬢様” の家出のパートナーとなった木島は、秘書の山田から身代金を受け取るが、“先生” の差し向けた殺し屋に追われることに…

 ブルジョアと貧乏人、主従関係がスイッチしまくる危なげなカップルの、年を跨いだ逃避行を手助けする良太月子。そして… ちゃっかりとお年玉をせしめる月子


週刊漫画サンデー 1985年 1月22日号掲載

マンサンコミックス 30巻 第4話

良美 – 男には興味のない白ゆり会の参加者。

聖子白ゆり会の参加者。

ラン – 去年の湯会で行方不明になっていた白ゆり会の参加者。

 新年恒例の白ユリ会主催の女湯会が、雪の降りしきる山中の月見湯で開催された。遅れて月見湯へ向かう良美に同行した良太ヒカルが出会ったのは、女ばかりの新興宗教集団の斥候達。

 女湯会の会場から拉致された聖子と共に、斥候達にとらえられた良太良美が向かったのは剣立谷宗教集団の女ばかりの集落…


週刊漫画サンデー 1985年 1月29日号掲載

マンサンコミックス 30巻 第5話

野田秀雄 – 行方不明になっていた大学教授。

 霧ヶ峰山麓剣立谷女人村に捕らわれた良太達は、地熱発電機を作るために殺されずに済んだ唯一の男性・野田秀雄教授と出会う。拉致されて以来一年間も狂ったふりを続けてきたランや、雲取り一族ゴエモンちゃんと共に、地熱発電機を破壊し狂った女人村を谷底に沈め、無事に生還を果した良太達…

 第255話『ひぐらし』(1984年 9月18日号)で登場した、ゴエモンちゃん雲取り一族が再登場。


週刊漫画サンデー 1985年 2月 5日号掲載

マンサンコミックス 30巻 第6話

星瞳ビックリマナコの元CFモデル。15歳。

新宿テレビ社長 – 株を買い占められた会社の行く末と、自らの不能に悩む。

 英一まんだら屋へ連れて来た、新宿テレビ社長の孫娘という元CFモデルの星瞳は、実は少女嗜好の社長がある組織からセリ落とした15歳の少女。Sグループに買収され取締役が総入れ替えとなる新宿テレビとのスキャンダルも写真週刊誌にスクープされ、自殺を企てる社長

 社長の自殺は未遂に終わるが、百合奴に弟子入りし九鬼谷に残ることに…

 少女漫画キャラビックリマナコ星瞳が初登場。


週刊漫画サンデー 1985年 2月12日号掲載

マンサンコミックス 30巻 第7話

小雪 – おしるこ屋「与之助」の女将。

浜村与之助 – 元ヤクザ者。現在は兵庫の宝塚で茶屋を営む。

 15年前、まんだら屋大山喜一郎(亡くなった良太の父)に小雪を託して姿を消していた与之助が、妻と二人の子供を伴ってまんだら屋を訪れた。小雪が今でも待ち続けている事も知らず…

 待ち続けた末の辛い現実を受け入れた後も、小雪は夢の中で呟く…

「与之さんかえ?」

 眠る小雪に無言で丹前をはおらせて店を出る良太九鬼谷淡雪小雪の待ち続けた15年の歳月を静かに優しく包みこむ…

 第13話『谷間の百合』(1979年 8月21日号)同様のプロットながら、最初期の頃に比べると、さすがに絶頂期の作品だけあって、並行して描かれる新之助の若く初々しいやり取り、事情を理解し黙々と小雪まんじゅうを作る良太や、涙を浮かべる… 等々、こまやかな描写が物語に更なる膨らみを持たせている。


週刊漫画サンデー 1985年 2月19日号掲載

マンサンコミックス 30巻 第8話

サッちん金倉酒店の娘。ヒカルの従妹の16歳

武一金倉酒店のアルバイト。“吹きだまり” の不良グループの一人。

シズエ武一の妹。“吹きだまり” の住人。

 九鬼谷温泉のはずれ、貧しい者達が暮らす “吹きだまり”。 金倉酒店でアルバイトとして働く武一は、ヒカルが一目ぼれしたシズエの兄で、兄弟二人は “吹きだまり” の住人。

 モモひきに腹巻にドテラ… 16歳の女とは思えないヒカルの従妹・サッちんは、密かに武一に思いを寄せているが…

 第145話『番外地』(1982年 5月 4日号)で登場した “番外地” 同様、九鬼谷という小さな治外法権的なコミュニティの中にさえ、資本主義の構造がリアルに組み込まれている。

 金倉酒店サッちん“吹きだまり”武一シズエの兄妹が初登場。


週刊漫画サンデー 1985年 2月26日号掲載

マンサンコミックス 30巻 第9話

鬼のリョウタ – 聖鬼君子の道が確立した鬼。見た目も態度も良太そのもの…

鬼ババ月子が風呂で出会った老婆。

 節分から9日目、鬼たちを湯畑に沈める鬼洗い祭。祭りの当日、風邪で熱を出した月子は一人湯につかるが… 風呂で出会った鬼ババ鬼のリョウタと共に、鬼洗い祭の追手から逃げ惑う鬼のツキコ“願望と原罪の意識を走り抜ける” 事に…

 現在確認できるKindle版では16ページ目(週刊漫画サンデー2月26日号98ページ)が欠落している。


週刊漫画サンデー 1985年 3月 5日号掲載

マンサンコミックス 31巻 第1話

留美 – 九鬼谷中学野球部マネージャー。慎太郎の幼馴染。

 手紙のやり取りを続ける初心な慎太郎のカップル。幼馴染の留美の誘惑を断ち切り、自分のせいで熱を出して寝込んだを見舞う慎太郎は…

 初々しい中学生カップルの仲は一歩前進する。


週刊漫画サンデー 1985年 3月12日号掲載

マンサンコミックス 31巻 第2話

桃子 – 夫が服役中のまんだら屋の仲居。

順三 – 服役中の桃子の夫。

 服役中の順三の留守に “女満開”桃子は若い男達と遊びまくり、大家の八ッ橋や、お目付け役のまで誘惑する… そんな中、脱獄した順三桃子のもとに…


週刊漫画サンデー 1985年 3月19日号掲載

マンサンコミックス 31巻 第3話

星王子の父。の元マネージャー。

 第274話『星姫さま』(1985年 2月 5日号)で初登場し、新宿テレビ社長のオモチャを辞めて百合奴に弟子入りした星瞳

 突然九鬼谷へやって来たの父親で元マネージャーの星王子は、事業に失敗しバクチのカタに娘を売ったろくでもない男。娘をネタに百合奴に金を要求するが…


週刊漫画サンデー 1985年 3月26日号掲載

マンサンコミックス 31巻 第4話

根本豊“吹きだまり” の住人。シズエに思いを寄せる。

 九鬼谷の中央通りを境にして開催される東西対抗の相撲大会。相撲を捨てたと、相撲を見下すヒカルは、共にシズエに思いを寄せる恋敵。二人のブ男シズエの為に相撲大会への出場を決める…

 第276話『サッちゃん』(1985年 2月19日号)で登場した “吹きだまり” の住人たちが再登場。


週刊漫画サンデー 1985年 4月 2日号掲載

マンサンコミックス 31巻 第5話

 相撲大会に向け、シズエへの想いを賭けて鎬を削るヒカル。一方、裏工作にはめられ欠場する候補達… ついには賭け相撲の同元に左足の爪を割られる

 共にシズエへの想いは届かぬまま引き分けた二人のブ男は、捻じれた友情を見透かした九鬼谷の観衆達の歓声に見送られ退場する。


週刊漫画サンデー 1985年 4月 9日号掲載

マンサンコミックス 31巻 第6話

 みゆきの髪型をめぐる喧嘩がきっかけで、マリコ達にヤキを入れられた久美子。対立が深まる “ふきだまり”“表通り” を和解させようと、月子武一サッちん達に提案したのは、いかにも月子らしい “フォークダンスパーティー” !?…

 今回マリコ達にトレードマークのポニーテールを切られた久美子は、次回でもショートカットで登場する事に…


週刊漫画サンデー 1985年 4月16日号掲載

マンサンコミックス 31巻 第7話

白石久士 – 呉に住む月子の文通相手。文芸部員。

偽・白石久士白石と同じ学校のワル。

 文通相手の文学青年・白石が、月子に会いに九鬼谷へやって来る。しかし、月子が出会ったのは白石の名をかたり田舎の文学少女を誑し込もうとする偽者

 目いっぱいめかし込んで偽・白石と逢うが、失望し “とてもブタ” な心境の月子とは裏腹に、余裕のマイペースで月子への手紙を書きあげる良太


週刊漫画サンデー 1985年 4月23日号掲載

マンサンコミックス 31巻 第8話

 体力の衰えから引退を考える旅館組合長松野。次期組合長の座を狙うクマゴロー。対抗して松之助に推されて対抗馬に出るヨネ

 孫娘の麗子月子良太の手を借りて、祖父の為に歳を重ね枯れた桜の木に…


週刊漫画サンデー 1985年 4月30日号掲載

マンサンコミックス 31巻 第9話

吉本(三郎)サブ – ヌード劇場 “ハリウッド” の経営者夫婦の息子。

真澄サブの幼馴染。

花江“ハリウッド” に突然やって来たフリーの踊り子。

左京 – 日本舞踊の家元。花江の婚約者。

 野原で出会った女子高生、ヌード劇場の男に逃げられた踊り子の姐さん第251話『女先生』(1984年 8月21日号)で登場した男にだらしない森山先生。幼馴染の真澄… 様々な異姓との触れ合いを通して思春期の少年サブ(三郎)は、性に目覚めていく。

 月子さえも異性として意識するが…

 そんな中、実家のヌード劇場に突然やって来た花江は…

 現在確認できるKindle版では11ページ目(週刊漫画サンデー4月30日号63ページ)が欠落している。

11ページ目(週刊漫画サンデー4月30日号63ページ)


週刊漫画サンデー 1985年 5月 7日号掲載

マンサンコミックス 32巻 第1話

中山大次郎「花の茶屋」店舗のオーナー。62歳。

美代子大次郎生涯でたった一人愛した女。

 自らの所有する日本料理店「花の茶屋」店舗の視察を日課とする業突ジジイ・大次郎は、49年前、美代子「源泉神社の階段の数だけ店と女を作る」と誓っていた。 生涯でたった一人愛した女・美代子を空襲で失って以来オニとなり、何者も愛さず、女の涙の上に、自らの富を築いてきた大次郎

 数々の業を背負った寂しい老人の死出の旅立ちの刹那。夢幻行の中に現れた美代子が中空にぶちまけた大二郎の札束は、死臭のするような “女の股で咲かせたサクラ” の花びらから、たった一人の愛する者の胸の中で旅立つ老人の、贖罪の花びらへと変わっていく…


週刊漫画サンデー 1985年 5月14日号掲載

マンサンコミックス 32巻 第2話

陽花一善の妻。二人でカフェを開店する。

一善天狗屋の舎弟。

 天狗屋の弟分・一善“カフェ陽花” を開店した陽花カタギになり切れない根っからのヤクサ者一善は、カフェの窓から差し込む陽ざしさえまぶしく感じる…

 晴司 「気分がアチコチは人間やけしょうがないが 仕事がアチコチじゃ世間にとおらんど」

 刺客に狙われた晴司を助太刀しようとするが、見事に空回りし、もはや天狗屋に自分の居場所がないことを悟らされた一善が戻るのは… ヤクザ者には眩しすぎた “カフェ陽花”陽だまりの中…


週刊漫画サンデー 1985年 5月21日号掲載

マンサンコミックス 32巻 第3話

野々山株式会社社長秘書の志津香さんは、暗い暗~い女。失敗だらけの会社の苦情処理係だが……

川谷志津香野々山物産の社長秘書。

野々山野々山物産の社長。

文彦野々山社長の

 インチキ商品と社長の野々山によるずさんな経営で、破綻寸前の野々山物産株式会社。苦情処理の “粗品” として使われていた志津香だったが…

 株主達野々山の甥の若い文彦を抱き込んで、まさかの反撃に出る…


週刊漫画サンデー 1985年 5月28日号掲載

マンサンコミックス 32巻 第4話


夏に向けてシェイプアップ。水泳教室にかようことを決めた百合奴姐さん。まずは水着の試着から。

菊川百合奴の通うスイミング・スクールのコーチ。

 ますますブタ女房化する百合奴は、ダイエットの為に、スイミング・スクールに通い始める。

 コーチの菊川との不倫は、英一の杞憂に終わるが…


週刊漫画サンデー 1985年 6月 4日号掲載

マンサンコミックス 32巻 第5話

“「月子」以外ならなんでもええ名前”の女良太が出会った訳あり女。

 二日酔い明けで、“頭ん中も腹ん中もグチャグチャ”良太の前に突然現れたのは、宿代を踏み倒し、何者からか逃げる訳ありげな女。

 真夏の陽炎(かげろう)の中で、女に翻弄される良太の見た白日夢の様な一日が描かれる…


週刊漫画サンデー 1985年 6月11日号掲載

マンサンコミックス 32巻 第6話

 九鬼谷の奥地、神山渓谷で新しく発見された秘湯の取材に向かう月子良太良太を追い返し、道中で出会った者達もアザトクかわして秘湯にたどり着いた月子

 しかし… 熱を出して寝込んだ月子に代わって、良太が仕上げた九鬼谷通信の記事「日本一」のタイトルは、さらに厚かましくも…「天下第一」に!


週刊漫画サンデー 1985年 6月18日号掲載

マンサンコミックス 32巻 第7話

三田村文彦 – 文芸部員。月子の後輩。

 前回の秘湯の取材で風邪を引いた月子を見舞いに、小倉からテツが九鬼谷へやって来た。遅れて打ち合わせにやって来たのは、月子の後輩の文芸部員・三田村

 招かれざる客… 久美子テツのカップルと、“名前入りパンツ” 仲間の良太。全員揃って月子の風邪をもらうことに…

 月子の後輩の文芸部員・三田村文彦が初登場。


週刊漫画サンデー 1985年 6月25日号掲載

マンサンコミックス 32巻 第8話

直次郎“人斬り直次郎”と呼ばれた老ヤクザ。

カン太郎ニコニコのカン太郎”直次郎の舎弟。

豊鉄北九州神農連合会会長。

直次郎の昔の妻。

高砂直次郎のかつての舎弟。

 25年前、北九州神農連合会の跡目争いに敗れ、妻のも奪われた直次郎高砂にけしかけられ、かつての兄弟分・豊鉄の命をとる事でケジメをつけようと、直次郎カン太郎と共に九鬼谷温泉へ。

 豊鉄から25年前の真相を聞いた “曇りときどきブタ” な人生を歩んだ老ヤクザは…


週刊漫画サンデー 1985年 7月 2日号掲載

マンサンコミックス 32巻 第9話

まんだら屋の板前・雨宮さんはとんでもないナマケ者。雨がふれば裸のまんまで寝てくらす……。

山岡美保子山岡商店の出戻り娘。

雨宮時男まんだら屋の板前。

 山岡商店の離れに間借りするまんだら屋の訳あり板前・時男は、家賃は半年分滞納、まんだら屋からも三か月分の給料を前借し、雨が降っては寝て暮らすぐうたら者。

 そのダメさ加減が、何故か… 母性本能をアザトクくすぐり…


週刊漫画サンデー 1985年 7月 9日号掲載

マンサンコミックス 33巻 第1話

白鳥の形をした池の汚染度を九鬼谷通信で調べることになった。調査隊はいさんででかけていくが…。

静江三田村の父の愛人。

 九鬼谷通信に掲載するため、白鳥の形をした三太郎沼の汚染調査に出かける月子三田村に呼び出された。 もちろん良太も同行…

 立ち寄った「ペンション白鳥」で四人が出会ったのは、三田村の父の愛人・静江

 女の身勝手なやり方に憤慨する三田村は…


週刊漫画サンデー 1985年 7月16日号掲載

マンサンコミックス 33巻 第2話

良太の叔父・大山周造がまたまた休筆宣言。もっともマスコミは全然ふりむいてくれないが……。

 またも休筆宣言をし九鬼谷の姉・ヨネの元へ戻って来た大山太(周蔵)。妻・百合奴とケンカ中の英一。娘・芳江にバカにされてショックを受けた春助良太曰く…三人とも “結論のでてしもとるオッサン” 達が、姉から、妻から、娘から、それぞれ逃げるために作った夢の砦・古書店 “小さな王国”

 三人に崩れかけの物件を提供したのは、“股に電卓をはさんだ” 月子


週刊漫画サンデー 1985年 7月23日号掲載

マンサンコミックス 33巻 第3話

ドンドコドンドコドドン――。天月祭りの太鼓にうかれ“鬼”が山からおりてきた……!?

鬼太郎雲取り山に住む鬼。

 天月祭の真っ最中の九鬼谷の群衆に紛れ込んだ、訳ありの大金を持ち逃げしようとする三人組と、それを追う金の回収を請け負った二人組。事件に巻き込まれた月子を助けたのは、太鼓の音に誘われて里に降りてきた、鬼の鬼太郎

 化け物系にはもてる(?)月子を嫁にしようとさらった、見かけほど強くない鬼太郎

 九鬼谷の異界の住人・雲取り山の鬼、鬼太郎が初登場。


週刊漫画サンデー 1985年 7月30日号掲載

マンサンコミックス 33巻 第4話

海へやってきた!! ゲンのふるさと、鳴海村。自然そのままの美しい海なのだが……。

浜田海子 – 海の家・黒潮荘の娘。

浜田健吾海子の兄。

甚八 – 岩場でタコを獲って暮らす元黒潮荘の船頭。

岩男甚八の孫。

 ゲンの従兄・寛治の住む、山口県鳴海村の青年団との交歓キャンプに出かけた良太達。

 第110話『潮風』(1981年 8月11日号)・第111話『オレの海』(1981年 8月 8日号)で、コンビナート建設を頓挫させ、健吾たち青年団を中心に美しヶ浜自然公園の計画が進む中、浜に居座り続ける甚八と孫の岩男だったが…

 東京から鳴海村に戻って来た海子の兄・健吾は次作では、要となるキャラを演じる。


週刊漫画サンデー 1985年 8月 6日号掲載

マンサンコミックス 33巻 第5話

夏が来た!! 海岸で遊ぶ月子、九鬼谷で湯につかる良太。ふたりそれぞれの、あつ~く揺れる一日…。

純子健吾が東京に残してきた彼女。

 “磯のにおいと浜の色黒娘のにおいにうんざりして” 一人で九鬼谷へ戻った良太が出会ったのは、まんだら屋に宿をとった健吾の恋人・純子

 同じコマ割りのページの上段と下段で、鳴海村月子健吾九鬼谷良太純子のストーリーが絡み合いながら描かれている。

 今作は第300話を記念して、初の巻頭カラーで掲載!


週刊漫画サンデー 1985年 8月13日号掲載

マンサンコミックス 33巻 第6話

逃亡者夫婦大河原伝三と各省庁とのパイプ役。

 死亡した兵器輸出入の黒幕・大河原伝三。その調査報告書を握る夫婦の国外逃亡を手助けするお役者晴司。夫婦の妻は、天狗屋の同業者・堂本の娘で、晴司がかつて愛した女…

 九鬼谷の番外地のメンバーの手助けを得ながら、中央からの特捜隊や黒幕の刺客と、米軍まで巻き込んでの攻防を繰り広げたお役者晴司

 治外法権とも言える九鬼谷で、これまで収監される事のなかった晴司だが、今回ばかりは…? これ以降1989年第481話府中刑務所から出所して九鬼谷へ戻るまで、天狗屋には晴司が不在となる…


週刊漫画サンデー 1985年 8月20日号掲載

マンサンコミックス 33巻 第7話

TVドラマ、雑誌、単行本と大忙しのシナリオライター・英一。家庭をかえりみず仕事に打ち込み…。

トモ子新宿テレビ・ディレクター。

 早くも倦怠期を迎えた(?)英一百合奴“円満に石投げるのがシュミ“ という奔放な女・トモ子と共に、家を出でまんだら屋に籠る英一

 家を出で、書斎を捨てて、行動する作家を気取る英一だったが、妻と家庭を背負いながらの放蕩の言い訳でしかない事も自覚している…

 そして、“干渉しあって、嫉妬しあって、いたわり合う” 夫婦は元の鞘に…


週刊漫画サンデー 1985年 8月27日号掲載

マンサンコミックス 33巻 第8話

ギター片手に渡り鳥。トラックの運転手をしながら、シンガーになることを夢みている青年がいた…。

恵比寿大道 – シンガーを目指す若者。

木下桃太陽観光ホテルの娘。

 太陽観光の娘・を、二度も暴漢達から救った青年・恵比寿の父親が道楽で始めた「太陽レコード」からのデビューとなるのか?…

 …正直、内容の薄い作品となってしまっているが、著者が惚れこんでいるエルビス(Elvis Presley)を、主人公の恵比寿(エビス)に投影している。


週刊漫画サンデー 1985年 9月 3日号掲載

マンサンコミックス 33巻 第9話

あつし – 自称 “九鬼谷の哲人”IQ190??

 男女混合3人1組で、紫川を泳ぐか歩くかしてさかのぼり、そこから不動の滝までマラソン、更にそこからボートかカヌーで川下り… 月子が提案した「九鬼谷鉄人レース」

 第167話 『青空』(1982年10月26日号)での「九鬼谷マラソン大会」と、第171話 『紫川』(1982年11月23日号)での「紫川下り大会」を併せた様なハードな内容…

 良太月子と組んだのは、ひ弱でガリ勉のあつし良太の甘い言葉と酒の勢いで、いきなり覚醒し…

  “九鬼谷の哲人” あつしが初登場。


週刊漫画サンデー 1985年 9月10日号掲載

マンサンコミックス 34巻 第1話

九鬼谷の主、九鬼谷の案内人、道化者、九鬼谷のゴミ、ペット――大山良太・17歳の心の旅……。

 真夏の太陽の下、珍しく苦悩する良太の、心の光(白)影(黒)が、一瞬この愚か者の実体から解き放たれ、17年間の愚行の数々を振り返る… 二つの心は、あまりの恥ずかしさから(?)、良太に戻ることを拒絶して、お迎えのカッパの鬼女に旅の終わりを委ねようとするが…

 第115話 『夢歩き(1981年 9月15日号)では、“無反省に恥知らずに生きる” ことを自ら宣言した良太だったが、今回は分離した自らの心達からも、その醜態に愛想をつかされる事に…


週刊漫画サンデー 1985年 9月17日号掲載

マンサンコミックス 34巻 第2話

まんだら屋の仲居。

宇田の別れた夫(?) 。

 鬼楽館のダンナとの再婚話が進むの前に現れた元夫の宇田“便所コオロギ” の様な情けない男を演じるが…

 鬼楽館のダンナから宇田との手切れ金を、宇田ヨネからの心づけと、人の好い早苗からはその月の給料の全額を、それぞれ巻き上げ…

 まんだら屋の仲居・早苗が初登場。


週刊漫画サンデー 1985年 9月24日号掲載

マンサンコミックス 34巻 第3話

美原千秋九鬼谷署の婦警。

 近隣で三人組の婦女暴行犯による輪姦事件(百万遍)が多発する中、まんだら屋に泊まったのは、男達を挑発する謎の女・美原千秋

 台風に見舞われた九鬼谷で、三人組に襲われかけた月子を助けたのは…


週刊漫画サンデー 1985年10月 1日号掲載

マンサンコミックス 34巻 第4話

岸部珠美 – 県会議員でPTA会長の父を持つ文芸部員

鬼山瞳 – 文芸部の新任顧問。長崎出身の32歳独身

 男子校しか経験がなく、田舎者丸出しの文芸部の新任顧問・鬼山先生。不器用で無骨な対応に激怒し、一度は退部を決めた珠美だったが…

 文芸部員の珠美と、顧問の鬼山先生が初登場。


第309話 『祝祭』

週刊漫画サンデー 1985年10月 8日号掲載

マンサンコミックス 34巻 第5話

 文化祭を翌日に控え、九鬼谷で準備を進める月子の元にやって来たのは、父と静江の再婚に悩む三田村

 月子からもマザコン男の割り切れなさを見透かされた三田村は、出刃包丁を手にまさかの行動に出ようとするが…


週刊漫画サンデー 1985年10月15日号掲載

マンサンコミックス 34巻 第6話

だまされてもだまされても男につくす早苗ちゃん。まわりの人すべてに愛される天使のような人――。

奥村“湯田屋” の板前。

 今回の主役は、第306話『残暑』(1985年 9月17日号)で初登場した、まんだら屋のお人よし仲居・早苗

 バクチの借金のカタに万金組に売られた早苗。 奥村が金を工面し戻ることを疑うこともなく、若いチンピラにも無垢な天使の様な対応を…


週刊漫画サンデー 1985年10月22日号掲載

マンサンコミックス 34巻 第7話

野田 – 東京の女子大の助教授。

のぞみ、香苗、玉江 – 女子大の温泉同好会部員

 九鬼谷温泉を採点しにやって来た温泉同好会のメンバー・三人の女子大生。助教授の野田とはそれぞれ肉体関係が…

 野田から関係を切られた三人は、九鬼谷まんだら屋“日本一最低の温泉と旅館” と酷評しようとするが… しっかりと三人の弱みを握る良太


週刊漫画サンデー 1985年10月29日号掲載

マンサンコミックス 34巻 第8話

石丸満男 – 家を捨てて芸術家を目指した “石丸石材” の息子。

満男の妻満男が修業先で出会った真ん丸顔のヨメ。

石丸満造“石丸石材” の店主で玉石職人。満男の父。

 12年ぶりに九鬼谷へ戻った満男は、真ん丸顔の妻と共に住み込みの職人夫婦として実家の “石丸石材” へ…

 満男真ん丸妻、二人の若い職人の第一作は、月子が発注した二体の夫婦ミミズク

 意地を張り合う父と息子だったが…


週刊漫画サンデー 1985年11月 5日号掲載

マンサンコミックス 34巻 第9話

矢沢杉作74歳。月子の祖父。住んでいた村がダム建設のため水に沈み、“夕月” へ引っ越してきた。

矢沢杉作月子の母方の祖父。

矢沢久米子杉作の亡き妻。月子の祖母。

 第215話『家』(1983年12月 6日号)で、ダムに沈んだ矢沢村から九鬼谷“夕月” へ移り住んだ矢沢杉作が、久々に登場。

 矢沢村を離れ、急に老け込んだ杉作。認知症の症状が進む杉作の奇妙な行動に振り回される月子松之助

 月子良太の若い二人の姿に、自らと亡き妻・久米子との若き日の思い出を重ねると同時に、破れた障子から舞い込む秋の枯れ葉に自らの今の姿を重ねる杉作

 自分に亡き妻・久米子の面影を投影する杉作月子は…


第314話 『肉』

週刊漫画サンデー 1985年11月12日号掲載

マンサンコミックス 35巻 第1話

乱暴者の男から逃げ出して百合奴の家へころがり込んだ芸者の亜里沙。別れたがっているのだが……。

晋也亜里沙の夫。無職の乱暴者。

亜里沙百合奴の同僚。ひさやの芸者。

 無職で荒くれ物の晋也と、九鬼谷一あとくされのない芸者の亜里沙“気持ちはとっくに南極と北極” だが、肉体の繋がりだけは “赤道直下” の二人。

 二人に翻弄される英一は、自らの作品を “女は記号みたいなもん” と、良太に指摘され…

 晋也亜里沙夫婦が初登場。(実は晋也は100年続いた老舗旅館 “大成館” の末裔。 第327話『解体』(1986年 3月 4日号)で再登場する)


週刊漫画サンデー 1985年11月19日号掲載

マンサンコミックス 35巻 第2話

田上信三(亀山次郎) – 福富交通のタクシー運転手。

 九鬼谷に流れ着いた精悍な顔立ちの男・(自称)田上信三九鬼谷の女達を手玉に取り、祭りの組頭に取入り、神社の寄付金をくすねる。

 当初はディスリまくっていた月子までも…

 しかし… その正体は、指名手配中の窃盗常習犯で結婚詐欺師・亀山次郎


週刊漫画サンデー 1985年11月26日号掲載

マンサンコミックス 35巻 第3話

新井由美子民子から康志を奪おうとする月子の同級生。

川辺民子 – 川辺文房具店の娘。月子の同級生。

康志民子の彼氏。由美子に翻弄される。

奈良山 – 退学になったバスケット部員。

 同級生の由美子から、自分の一言が原因で民子康志が心中を図ったと聞かされた月子「自分の存在は他人の不幸のタネでしかない…」と、珍しく落ち込んだ月子は、家出してのところに…

 翌日の朝、学校をさぼってを一人で訪ねた民子から、真相を聞かされた月子は…

 良太日ノ本先生と共に月子を探すの、月子へのディスリが…なかなか…


週刊漫画サンデー 1985年12月 3日号掲載

マンサンコミックス 35巻 第4話

お狸様まんだら屋の裏庭の祠に古くから奉られる九鬼谷の守護神(?)。

リョウタタヌキ九鬼谷のパラレルワールドの住人。

月子タヌキリョウタタヌキのパラレルワールドでの相方。

 まんだら屋の裏庭に祭られる “お狸様”“大切なトコロ” を壊してしまった月子は、祟りを恐れる良太が命じた “恥ずかしい儀式” を、真に受けて行うことに…

 一方パラレルワールドでは、リョウタタヌキツキコタヌキが…

 第239話『草原』(1984年 5月29日号)で登場したリョウタタヌキと共に、今回は月子タヌキが初登場。


週刊漫画サンデー 1985年12月10日号掲載

マンサンコミックス 35巻 第5話

流れ者でヤクザ者。バクチ好きの女好き。そんな野良犬のような男が九鬼谷へやってきて――。

研二 – 流れ者の野良犬。

見晴亭の経営者熊五郎の妾の一人。元タレント。

小藤(木村藤子)研二の幼馴染。流れ者の芸者。

 小倉でのチンピラとのイザコザから逃れて、九鬼谷へ流れ着いた “野良犬”研二

 早々に、熊五郎の妾のお食事処見晴亭の陰気な女経営者とも、九鬼谷で偶然出会った幼馴染の藤子とも関係を持つことに。野良犬以下のチンピラ飼い犬に対して男気を見せるが…


週刊漫画サンデー 1985年12月17日号

週刊漫画サンデー 1985年12月24日号


週刊漫画サンデー 1985年12月31日号掲載

マンサンコミックス 35巻 第6話

今宵は聖夜。すっかりサンタクロース気分の良太が出会ったのは、宇宙からやってきた赤鬼――!?

赤鬼九鬼谷に不時着した宇宙人。

 クリスマスイブの夜、自らが主宰したパーティーを体調不良で欠席した月子

 同じ夜、事故で九鬼谷に不時着したUFO。仲間を救う為聖夜の九鬼谷に降り立った赤鬼(宇宙人)が、人間の容姿と情報を借りようとした最初の相手が、よりによって良太!! さすがにこれは… ということで百合奴の容姿と情報を上書き…

 百合子のイトコ良太の親友アダムと名乗り月子に近づき、九鬼谷鬼ヒカリゴケ鬼楽湯探しを手伝わせる赤鬼(宇宙人)に対して月子は…


 この年・1985、新たに九鬼谷温泉艶笑騒動譚の舞台に加わったのは、

 百合奴に弟子入りしたビックリマナコの星瞳。おしるこ屋「与之助」の女将・小雪金倉酒店のモモひきに腹巻にドテラのサッちん“吹きだまり”武一シズエの兄妹と根本豊。文芸部員・三田村文彦珠美“九鬼谷の哲人” あつしまんだら屋の仲居・早苗。荒くれ物の晋也とその妻・亜里沙。雲取り山の鬼・鬼太郎。パラレルワールドの月子タヌキ

 第320話~第369話 全50話 は、

『まんだら屋の良太』の10年 ( 其の八・1986年 ) にて…

 

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