PRE “NEW YORK PUNK”① The Velvet Underground
70年代半ばからの、
ニューヨークにおける、
“NEW YORK PUNK”の諸バンドへの、
直接的な影響と言う点で、
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
(The Velvet Underground)
(略して ヴェルベッツ)
ニューヨーク・ドールズ(New York Dolls)
と言う、2つのバンドの存在は大きい。
今回は、ヴェルベッツの作品について…
正規にリリースされた作品は、
それほど多くはないが、
最初のアルバム・リリースから約50年の間に、
数えきれないほどの再発、再編集作品が、
各国で繰り返しリリースされ続けている。
この記事を機会に、
たまりにたまった音源を、
改めて整理してみた。
本文で取り上げたアルバムの、
収録曲とデータは、
この項の最後にまとめてある。
若干見づらい点はご勘弁を…
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
(The Velvet Underground)
67年の第1作
『The Velvet Underground & Nico』
ルー・リード(Lou Reed)
: ボーカル. ギター
ジョン・ケール(John Cale)
: ボーカル. ピアノ. ベース
スターリング・モリソン(Sterling Morrison)
: ギター. ベース
モーリン・タッカー(Maureen Tucker)
: パーカッション
ニコ(Nico Christa Päffgen)
: ボーカル
ブルックリン出身で、
商業的なソング・ライターとして、
既に活動していたルー・リードと、
英国、ウェールズ出身で、
マンハッタンで、
ラ・モンテ・ヤングに師事し、
実験的、前衛的な素養を持つ
ジョン・ケール。
全く異なる嗜好性を持った二人が
偶然出会ったことから、
始まったヴェルベッツ。
アルバム発表以前、65年から、
ライブでは、爆音での演奏を行っていた。
同じ爆音でも、
ヘビーなリフや、サイケデリックな
ギター・フレーズで押しまくる、
ブルー・チア、ストゥージス、MC5
と言った、ある意味牧歌的で奔放な
ローカル・バンドとは違い、
シンプルなリズム・ギターのカッテッング、
反復するドラムのミニマム・ビート。
ドローン効果を呼ぶオルガンとヴィオラ…
ニューヨークと言う
“都市” のノイズを増幅した様な、
“都市” ならではの爆音を生み出していた。
A.ウォーホルというパトロンを得て、
MGM傘下の、ヴァーヴ・レーベルから、
フランク・ザッパ(Frank Zappa)の
『フリーク・アウト! (Freak Out!) 』
に続くアンダーグラウンド・ロック作品として、
67年にリリースされた、この作品。
LPジャケットには、
タイトルも、アーティスト名も無く、
原寸大のバナナのシールと、
右下には
Andy Warhol の名前だけが記されている。
さらに、右上には、
小さな文字で、
“Peel Slowly And See”
シールをめくると、その下には、
バナナの中身がプリントされている…
LPジャケットそのものが、
A.ウォーホルの代表的なアート作品
と言える。
パトロンともいえるA.ウォーホルの指示で、
ドイツ人女性、
ニコをボーカルに加え、
バンド本来の前衛性と、
パトロン、A.ウォーホルと、
ヴァーヴのプロデューサー、
トム・ウィルソン(Tom Wilson)によって加えられた、
ポップでコマーシャルな要素が、
軋轢と多少の妥協の末に、
絶妙にブレンドされ、
ヴエルベッツが意図した混沌とした熱を内包したまま
A.ウォーホルのアート作品としても完結している。
わたしが、
このウォーホルのバナナ・ジャケット
の第1作を、初めて聴いたのは、
70年代も半ばを過ぎた高校生の頃。
ロックを聴き始めた頃の、
当時の高校生にとっては、
派手なギター・ソロが有るわけでも無く、
テクニカルな演奏技術も聞き取れず…
この一聴して淡々としたものに感じる作品。
既に日本でも、ある程度出来上がっていた、
アヴァンギャルドで、刺激的な、
ヴェルベッツのパブリック・イメージとのギャップにも、
正直、かなり
“はぐらかされた” 感が有ったのは事実…
ようやく、このアルバムの、
アート作品としての完成度や、
ルー・リードの楽曲のポップさ、
ジョン・ケールの知的なカオス感覚…
等を、オルタナティブな要素として
認識できたのは、
“PUNK”を意識し始める様になった、
大学生の頃だった。
なにより、初めて聞いた時には、
ヴァーヴからのアルバム発売直前に、
急遽追加された、1曲目の
「Sunday Morning」の違和感が大きかった。
可愛らしいチェレスタ(Celesta)の音色と、
さわやかな60年代ポップスの様な曲調。
パラノイア(偏執狂)をテーマにした、
ヘビーな歌詞と、この曲調とのミスマッチは、
ルー・リードと、ジョン・ケールの、
意図的なものだったのだろうが、
英語の歌詞を理解できない者にとっては、
単なるポップ・チューンに聴き取れてしまう。
この曲が1曲目に配置された事は、
アルバム全体の印象に大きく影響している。
ちなみに、
1966年に制作された、
「Norman Dolph Acetate」
と呼ばれる音源が存在する。
『THE VELVET UNDERGROUND & NICO』
の最も初期のヴァージョンが収められており、
特にポップな2曲
「Sunday Morning」
「There She Goes Again」
は、この段階では未収録で、
ほかの曲も、
別テイクや別ミックス。
曲順もまったく違い、いきなり
「European Son」から始まる。
この形が、
本来バンド側が意図した物だと思われる。
ポップアート作品として仕上げられた、
バナナ・ジャケットの
『THE VELVET UNDERGROUND & NICO』
よりも、ダークで、ダルな物になっている。
もしも、こちらを先に聴いていたら、
ヴェルベッツの第一印象は、
かなり違うものになっていたかもしれない…
この音源の基になっているのは、
アセテート盤と呼ばれる、
レコード盤のカッティングの前に、
テスト盤として製作する物で、
66年4月18日と23日の2日間。
A.ウォーホルが手配した、
セブター・スタジオ(Scepter Studio)で、
短時間、低予算で録音され、
25日に、盤がカッティングされている。
この盤が製作された時点で、
ヴェルベッツは、まだ何処の
レコード会社との契約に至っておらず、
この音源を、プレゼンに使用していたらしい。
ヴァーヴ・レーベルとの契約が成立して以降、
紛失、あるいは廃棄されたか、
何らかの理由で外部に持ち出された物が、
2002年になって、
ニューヨークの蚤の市で販売されていたそうだ。
ヴェルベッツのコレクターだった、
ウォーレン・ヒルが、偶然それを見つけ、
75セントで購入したという。
レーベル面に、手書きで、
製作された日付が、
1966年4月25日と記入された、
このアセテート盤は、
2006年に、オークションに出品され、
25,200ドルという高額で落札された。
2007年には、
The Velvet Underground & Nico
「UNRIPENED」
として、ブートCD化されている。
(アセテート盤から起こした物なので、
多少のスクラッチ・ノイズは入るが、
概ね良好な音質)
ちなみに、この音源のその後の経緯は、
2012年にUNIVERSAL MUSICが、
このアセテート盤を買い取り、
5000枚限定プレスで、
レコード店救済のキャンペーンLPを制作している。
更に、同じく2012年にリリースされた。
『The Velvet Underground & Nico
45th Anniversary Deluxe Edition』
6CDボックスのDisc4と、
同じく、
『The Velvet Underground & Nico
45th Anniversary New Deluxe Edition』
2枚組CDのDisc2に、
“Scepter Studios Sessions”
として収録される。
このアセテート盤に記録された、
“Scepter Studios Sessions”の、
マスターテープは2リール有ったらしいが、
1リールは紛失。
残された1リールのテープから、
「European Son」
「The Black Angel’s Death Song」
「All Tomorrow’s Parties」
「Heroin」
の4曲を、
アセテート盤の盤起こしで
残りの5曲を、
それぞれ、ノイズ・リダクションした
デジタル音源として収録され、
現在では、簡単に聴く事が出来る様になっている。
『The Velvet Underground & Nico』が、
時代を超えた名盤と言う点に異論はないが、
“NEW YORK PUNK” との関連性だけではなく、
後のオルタナティブな表現全般への影響と言う点で、
ヴェルベッツの最重要作と言えば、
A・ウォーホルの過度な干渉から解き放たれた、
68年の、この2作目に尽きる。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
(The Velvet Underground)
『White Light/White Heat』
1作目で、ゲスト扱いだった、
ボーカルのニコ(Nico)を除いたメンバーは、
ルー・リード(Lou Reed)
- ボーカル. ギター
ジョン・ケール(John Cale)
- ヴィオラ. ピアノ. ベース
スターリング・モリソン(Sterling Morrison)
- ギター. ベース
モーリン・タッカー(Maureen Tucker)
- パーカツション
67年9月に、僅か3日間で、
それぞれのブースを分けずに、
大音量でスタジオ・ライブの様な形で製作され、
結果的にオリジナル・メンバー4人だけで
製作した唯一の作品となったアルバム。
4人それぞれの音が、
予め交わることを前提とせず、
自己主張と共に並列に放たれ、
そこに生まれる軋轢、摩擦、そして突発的な融合、
を繰り返すことで、
結果的に一つの音像を結ぶ。
フリー・ジャズと同質の、
音の格闘技の様な作品に仕上がっている。
この2作目の
『White Light/White Heat』を、
初めて聴いたのは…
高校の頃か、大学に入ってからか?
よく思い出せないのだけれど、
当時はまだ、日本盤は発売されておらず、
オリジナルのヴァーヴ・レーベルのLPも、
廃番になって入手し辛い頃だった。
たまたま、友人から借りた、そのレコードは、
(ビニールのカバーが付けられていたので、
大阪・東通りの “LPコーナー” で手に入れた物? )
コーティングされた厚紙製でペラペラのジャケット。
たぶん、MGM Recordsの再発英国盤だったと思う。
裏ジャケットは、モノクロのメンバーの写真。
見た目も質感も、
まるでブートレッグの様なこのアルバム。
バナナの1作目とは、
全く別の衝撃を受ける事になった。
1曲目の「White Light/White Heat」から、
これぞヴェルベッツという硬質で濁ったビート。
リズムがもたつこうがお構いなしの
ジョン・ケールの力技のベース、
テクニックなどと言う言葉とは無縁に、
ひたすらビートを刻むモーリン・タッカーのドラム。
そのカオスの上に、ポップなメロディが乗っかる。
何よりも、レコードB面のほとんどを使って
17分以上展開される「Sister Ray」の、
アナログ・ノイズとも言える反復ビートと、
オルガンとギターのフリーキーな展開。
一般的な “ROCK” とは異質なものでありながら、
“ROCK” 本来の衝動と緊張感と同時に、
クールな知性も、ポップな感覚さえも感じさせる。
何よりも、こういった作品が、
メジャー・レーベルから発表されていると言う事実は、
何でもあり、という可能性とカオスを、
ROCKというジャンルに上書きするものだった。
2013年には、
『White Light/White Heat
45th Anniversary Super Deluxe Edition』
3CDボックスがリリースされ、
Disc1にStereo Version
Disc2にMono Version
がそれぞれ、ボーナス・トラックと
併せて収録されているが、
Disc3には、
オリジナル・メンバー4人による、
1967年4月30日、
ニューヨークの
ギウナジウム(The Gymnasium)での、
貴重なライブ音源も収録されている。
この音源は、同時にリリースされた、
『White Light/White Heat
45th Anniversary Deluxe Edition』
2CDヴァージョンのDisc2にも収録されている。
メンバー間の緊張状態の中でこそ、
生まれ得たこの作品は、
ジョン・ケールの
現代音楽志向に依る部分が大きく、
ソングライター志向のルー・リードとの、
バンドの今後の方向性に関しての
軋轢を生む事になった。
さらに、
パンク・ノイズ・グランジを経た、
現在でこそ評価されるこの作品も、
60年代後期の当時は、
充分な理解と評価を得られず、
商業的には惨敗に終わる。
作品の売り上げ不振という、
プレッシャーも重なり、
ジョン・ケールは、この作品を最後に、
ヴェルベッツを脱退する。
The Velvet Underground
『The Velvet Underground』(1969)
ジョン・ケールの脱退により、
バンド内の緊張は薄れ、
ルー・リードをリーダーに据えて、
穏やかで、ある意味 “普通”
の作品に仕上がっている。
ジョン・ケールと
入れ替わる形で加入したのは、
若く、演奏技術にも長けた
ダグ・ユール(Doug Yule)。
ダグ・ユール加入後初のライブは、
68年10月2日クリーヴランドのクラブ、
“ラ・ケイブ” で行われ、
『La Cave 1968』
と言うハーフ・オフィシャルCD(?)
で聴く事ができる。
音質はブートレッグ並ながら、
ジョン・ケール在籍時とは違う、
リラックスした演奏が聴ける。
また、この時点で、
3作目に収録される新曲を、
すでに5曲も演奏している点も、
ダグ・ユールを受け入れた新体制が、
安定した前向きのものだった事を示している。
69年になってリリースされた3作目
『The Velvet Underground』は、
「What Goes On」「Pale Blue Eyes」
と言った、ルー・リードの代表曲を含み、
実質的には、
ヴェルベッツというバンドをバックにした、
“ソング・ライター、ルー・リード”の作品
と言っても良い。
しかしそれは同時に、前2作、
特に前作『White Light/White Heat』で、
造り上げられた、
ヒリヒリした緊張感を持った、
“前衛的で実験的なヴェルベッツ”
のイメージとは全く違う、
別のバンドの作品だと言う事にもなる。
発売当初、
前作までのヴェルベッツを
期待したリスナーには不評だった、
と言うのも納得できる。
わたし自身も、このアルバムと、
次作の『Loaded』は、
ルー・リードのその後のソロ活動への前段階、
の様に捉えている。
このアルバムには発売当初から、
2種類のミックスが存在する。
①ヴァル・ヴァレンティン・ミックス
(The Val Valentin Mix)
MGMのエンジニアで、
ザッパの『フリーク・アウト』も手掛けた、
ヴァル・ヴァレンティンによるミックス。
ボーカルと演奏を一体化して、
バランス良くまとめたミックス。
②クローゼット・ミックス
(The Closet Mix)
ヴァレンティンのミックスに不満だった、
ルー・リード自身が手掛けたミックス。
自身のボーカルを前面に出した物だが、
音質的には、クローゼットの中で録音した様な
くぐもった音になっている。
アナログ・レコード時代には、
①②の二つのミックスが混在しており、
非常にややこしい。
アメリカでは、
69年初回盤から70年代中盤までのレコードは、
②クローゼット(リード)・ミックス
80年代以降の再発レコードと、CDでは、
①ヴァル・ヴァレンティン・ミックス
イギリスでは、
69年初回盤レコードのみ、
①ヴァル・ヴァレンティン・ミックス
71年の再発盤から90年代までのレコードは、
②クローゼット(リード)・ミックス
CD時代になってからは、いずれも
①ヴァル・ヴァレンティン・ミックス
が使われている様だ。
日本でも、再発アナログ・レコードには、
②クローゼット(リード)・ミックス
が使われている。
2014年にリリースされた、
『The Velvet Underground
45th Anniversary Version Deluxe Edition』
の、Disc1とDisc2に、
それぞれのミックスが収録されている。
3曲目の「Some Kinda Love」だけは、
①と②のそれぞれのミックスで、
使用された元のテイクが違う物になっている。
(②クローゼット・ミックスが、
オリジナル・テイクらしい)
また、この作品を最後に、
ヴェルベッツは、
MGMを離れ、アトランテイック・レコード傘下の
コティリオン(Cotillion)に移籍する。
それに伴って、
69年5月から6月と、
9月から10月に、
未発売に終わった新作アルバム用に
ニューヨークの
レコード・プラント (Record Plant Studios)
で録音された、14曲がMGMに残された。
このRecord Plant音源が、
初めて世に出たのは、
76年に英国でリリースされたブートレッグEP
『White Heat』
ヴェルベッツと言う表記はないが、
All Composed By L.H.Read
と、クレジットされており、
「Foggy Notion」
「(Temptation) Inside Your Heart」
「I’m Sticking With You」
「Ferryboat Bill」
の4曲が収録されていた。
さらに85年。
ヴァーヴ・レコードが、
ヴェルベッツの3作の再発の為に、
マスター・テープを探していた際、
偶然この “幻のアルバム” の14曲の
マスター・テープが発見される事になった。
69年のオリジナル・ミックスはモノラル。
数曲を除いて、ステレオにリミックスされた音源が
『VU』(1985)と
『Another View』(1986)に、
バラバラに収録されて発表される事になる。
これらの14曲すべては、
『The Velvet Underground
45th Anniversary Version Deluxe Edition』
の、Disc4に、まとめられている。
しかしまた、めんどくさい事に…
収録されたテイクは同じだが、
ミックスが違っている。
45周年盤では、
“Original 1969 Mix” と
“New 2014 Mix” が使われており、
『VU』と『Another View』に使用された、
85年のミックスとは別の物らしい。
実にコレクター泣かせのシロモノな訳だけれど…
元々が未完成のデモ・テイクだし、
『VU』と『Another View』
がCD化された当時(80年代)の、
アナログをデシタルに変換しただけの音源と、
比較するのも、あまり意味がない様にも思える。
これはこれで、
リマスターされた(たぶん…)物を
まとめて聴ける様になった事を、
喜んで良いかと思う。
ちなみに、
45周年盤のDisc5とDisc6に
収録されている
“THE MATRIX” でのライブ音源は、
後述の
『1969 Velvet Underground Live
With Lou Reed』
に収録された物とは別ソース。
収録日は、
1969年11月26日と27日
となっているが、
実際は、
11月23日から12月3日まで7日間
行われたライブの音源を編集して、
使用されているらしい。
The Velvet Underground
『Loaded』(1970)
ダグ・ユールを加えた
新体制のヴェルベッツの2作目で、
ルー・リードが参加した最後の作品。
このアルバムでは、
モーリン・タッカーは、出産・育児の為に不参加。
代わりにダグ・ユールの弟、
ビル・ユール(Bill Yule)が
ドラムで3曲参加している。
この作品も、
「Sweet Jane」「Rock & Roll」
と言うルー・リードの代表曲を含む。
しかし、アルバムでのクレジットは、
ルー・リード個人では無く、
The Velvet Underground名義になっていた。
当時のマネージャー
スティーヴ・セズニック(Steve Sesnik)による、
ダグ・ユールをバンドのメインに据えようとする、
“ルー・リード外し” の動きが、
あからさまになっていたらしい。
70年8月。
アルバム発売後のツアーの途中で、
ルー・リードは、突然の失踪と言う形で、
バンドを去る事になる。
極端な表現をすれば、
このアルバムは、
作品内容とは別の部分で、
“ダグ・ユールを主役にしようとした”作品
といっても良いかもしれない。
ちなみに、
「Sweet Jane」「Rock & Roll」
の2曲は、後日裁判で、
ルー・リード個人名義の作品
として認められている。
97年には、Rhino Recordsから、
オリジナル盤では、
ルー・リードに無断でエディットされていた
「Sweet Jane」「Rock & Roll」「New Age」
3曲のFull-Length Versionを含む、
2枚組リマスターCDもリリースされた。
The Velvet Underground
『Loaded (Remastered, Fully Loaded Edition)』
(1997 Rhino Records) 2CD
さらに、2015年には、
5枚のCDに、DVDを加えた
BOXセットがリリースされる。
The Velvet Underground
『Loaded: Re-Loaded 45th Anniversary Edition』
(2015 Rhino Records) 5CD.1DVD・BOX
Disc1とDisc2に、
Stereo Versionと、
Promotional Mono Version
を収録。
しかし、いずれのヴァージョンも
なぜか、5曲目
「New Age (full-length version)」は未収録。
(エディットされたショート・ヴァージョンで
収録されている。)
Disc3には、
『Fully Loaded Edition』
に収録のBonus Tracks全曲と
新たに
Sweet Jane(Alternate Mix)
Cool It Down(Alternate Mix)
Lonesome Cowboy Bill (Alternate Mix)
の3曲を追加して収録。
Disc4には、
後述の
『Live At Max’s Kansas City』の、
リマスター音源15曲を収録。
Disc5には、
1970年5月9日、
フィラデルフィアの
“Second Fret” での、
ルー、ダグ、スターリングの
ドラム・レス・トリオの
ライブ音源が収められている。
(音質はかなり悪いが…)
The Velvet Underground
『Squeeze』(1973)
ルー・リードの脱退で、
ヴェルベッツは実質、解散状態になるが、
マネージャーのスティーヴ・セズニックは、
レコード会社との契約をクリアする為に、
一人残ったダグ・ユールに、
ヴェルベッツ名義でこのアルバムを制作させる。
内容的には、
単なるポップ・アルバム。
他のメンバーは全く関わっていない様で、
(レコーディンク・メンバーはクレジットされていない)
ヴェルベッツのアルバムとは認められない。
The Velvet Underground
『Live At Max’s Kansas City』(1972)
1970年8月23日、
Max’s Kansas Cityでの、
ルー・リードのバンド脱退(失踪?)直前の、
ライブを記録したこのアルバムは、
ヴェルベッツの実質解散後、
72年になって、
レコード会社との契約の
穴埋めの様な形でにリリースされた。
バンドとウォーホルの共通の知人
ブリジッド・ポーク(Brigid Polk)が、
客席から、モノラルのカセットデッキで録音した音源を基にした、
オフィシャル・ブートレッグともいえる作品。
夜のMax’s Kansas Cityのモノクロ写真に、
鬼火の様に浮かび上がる、
真っ赤な薔薇、オレンジの蛇、
青黒いひと房の葡萄…
インパクトの有るジャケットと、
ブート並の質感の、このLP。
70年代半ばの、
輸入盤屋の店頭の廉価版コーナーでは、
かなりの頻度で見かける事になった…
(製作費があまり掛っていない為、
安価で販売されていた)
モーリン・タッカーが出産と育児の為、
バンドを離れた時期の為、
ドラムは、タグ・ユールの弟、
ビル・ユール。
ビルのドラミングは、モーリンに比べて、
タイトで、ノーマルなロックのビートを刻み、
ダグも、ステージではベースに専念し、
オルガンをプレイしていない。
その為、スタジオ・アルバムでの、
ヴェルベッツの特徴の一つ、
サイケデリックで、
ドローンを生かした音が廃除されている。
それがかえって、
ブート並の荒い音質とあいまって、
ガレージ・パンクの様な魅力を生んでいる。
ある意味、実にPUNKな作品。
オリジナルLPは、
当日の2回のショーから、
10曲だけを収録した物だったが、
2004年には、
2回のショーの内容をほぼ収録した
2枚組CDが、リマスター盤として再発された。
更に、2015年の
『Loaded: Re-Loaded
45th Anniversary Edition』には、
「Who Loves The Sun」
「Sweet Jane (Version 2)」
の2曲と、
radio commercialを省いて1枚にまとめた物が
Disc5として収められた。
翌2016年には、
そのDisc5だけを単体で、
リマスター盤として、紙ジャケで再発されている。
The Velvet Underground
『1969 Velvet Underground Live
With Lou Reed』
(1974)
元マネージャーの、
スティーヴ・セズニックの
経済的な困窮状態を救うために、
ヴェルベッツ解散後の
74年になってリリースされた、
ライブ音源。
当時日本では、
2枚組レコードのA面とC面だけを、
単純に1枚にまとめると言う、
実にいい加減なリリースもされていた。
公式盤とはいえ、
見た目はブートレッグ並みで、
レコードもCDも、
本来の2枚組の物の他に、
Vol.1とVol.2に分けて、
1枚物にしたり、
ジャケットが微妙に違ったり…
どうも、廉価盤の様な扱いになっている。
公式に記録された音源と言う事で、
ブートレッグ並みの音質の、
『Live At Max’s Kansas City』
とは違い、クリアな音質で聴くことができる。
収録の日付と場所は、
1969年10月19日
ダラスの “End of Cole Ave” と、
11月26日と27日
サンフランシスコの “The Matrix”
87年のウォーホルの死後、
ルー・リードとジョン・ケイルは、
久しぶりの共同作、
『ソング・フォー・ドレラ(Song For Drella)』を、
追悼作として90年にリリースする。
それに伴う、90年6月の
パリでのウォーホル回顧展では、
ヴェルベッツのオリジナル・メンバー4人
(ルー・ジョン・スターリング・モーリン)の、
再結成イベントが行われた。
その流れで、93年には、
ヴェルベッツは、約20年ぶりの
“リユニオン・ツアー” を、
ヨーロッパから始め、
6月15日から17日まで3日間の、
パリ、オランピア・シアターでのライブは、
CDと、映像作品でリリースされた。
The Velvet Underground
『Live MCMXCIII』
2CD(1993)
The Velvet Underground
『Live MCMXCIII』
1CD(1993)
(MCMXCIIIは、ローマ数字で1993を表す)
CDについては、
1枚物と2枚組の2種類がリリースされたが、
日本盤は2枚組仕様になっている。
2枚組CDには、3日間の音源から、
ステージの流れに沿って、
23曲がほぼ完全に収録されているが、
映像作品は、8曲をカットし、
曲順も入れ替えた物になっている。
年齢を重ねたメンバーによる演奏には、
かつての、
エゴのぶつかり合いの様な緊張感は無く、
久しぶりの再編の為の、
演奏のもたつきも有るものの、
貫禄と安定感を感じさせる。
しかし、そこに有るのは、
まぎれもなく
“Velvet Underground”の音!
当初は、ヨーロッパでの公演後に、
ニューヨークでの最終公演が
予定されていたが、
ツアー中に再びルーとジョンが決別し、
アメリカへの凱旋公演は、
実現せずに終わっている。
この再結成から2年後の95年には、
スターリング・モリソンが亡くなってしまい、
この93年の再結成が、
“Velvet Underground”としての、
最後の活動となってしまった…
The Velvet Underground & Nico
『The Velvet Underground & Nico』
(1967)
A-1 Sunday Morning
A-2 I’m Waiting For The Man
A-3 Femme Fatale
A-4 Venus In Furs
A-5 Run Run Run
A-6 All Tomorrow’s Parties
B-1 Heroin
B-2 There She Goes Again
B-3 I’ll Be Your Mirror
B-4 The Black Angel’s Death Song
B-5 European Son
Nico : Vocals
Lou Reed : Vocals. Guita
John Cale : Viola. Piano. Bass
Sterling Morrison : Guitar. Bass
Maureen Tucker : Percussion
Producer ; Andy Warhol
The Velvet Underground
『Scepter Studios Sessions
(4-25-66)』(2012)
A1 European Son
A2 The Black Angel’s Death Song
A3 All Tomorrow’s Parties
A4 I’ll Be Your Mirror
B1 Heroin
B2 Femme Fatale
B3 Venus In Furs
B4 Waiting For The Man
B5 Run Run Run
Nico : Vocals
Lou Reed : Vocals. Guita
John Cale : Viola. Piano. Bass
Sterling Morrison : Guitar. Bass
Maureen Tucker : Percussion
from Norman Dolph Acetate 1966
The Velvet Underground & Nico
『Unripened』(2007)
01 European Son
02 The Black Angel’s Death Song
03 All Tomorrow’s Parties
04 I’ll Be Your Mirror
05 Heroin
06 Femme Fatale
07 Venus In Furs
08 I’m Waiting For The Man
09 Run Run Run
Nico : Vocals
Lou Reed : Vocals. Guita
John Cale : Viola. Piano. Bass
Sterling Morrison : Guitar. Bass
Maureen Tucker : Percussion
from Norman Dolph Acetate 1966
The Velvet Underground
『The Velvet Underground & Nico
45th Anniversary Deluxe Edition』
(2012) 6CD・BOX
Disc1
『The Velvet Underground & Nico』
(Stereo Version)
01 Holidays In The Sun
02 I’m Waiting for the Man
03 Femme Fatale
04 Venus in Furs
05 Run Run Run
06 All Tomorrow’s Parties
07 Heroin
08 There She Goes Again
09 I’ll Be Your Mirror
10 The Black Angel’s Death Song
11 European Son
“Alternate Versions”
12 All Tomorrow’s Parties
(Alternate Single Voice Version)
13 European Son (Alternate)
14 Heroin (Alternate)
15 All Tomorrow’s Parties
(Alternate Instrumental Mix)
16 I’ll Be Your Mirror (Alternate Mix)
Disc2
『The Velvet Underground & Nico』
(Mono Version)
01 Holidays In The Sun
02 I’m Waiting for the Man
03 Femme Fatale
04 Venus in Furs
05 Run Run Run
06 All Tomorrow’s Parties
07 Heroin
08 There She Goes Again
09 I’ll Be Your Mirror
10 The Black Angel’s Death Song
11 European Son
“The Singles”
12 All Tomorrow’s Parties (Single Mix)
13 I’ll Be Your Mirror (Alternate Ending)
14 Sunday Morning (Alternate Mix)
15 Femme Fatale (Single Mix)
Disc3
Nico『Chelsea Girl』
01 The Fairest of the Seasons
02 hese Days
03 Little Sister
04 Winter Song
05 It Was a Pleasure Then
06 Chelsea Girls
07 I’ll Keep It with Mine
08 Somewhere There’s a Feather
09 Wrap Your Troubles in Dreams
10 Eulogy to Lenny Bruce
Disc4
“Scepter Studios acetate”&
“Factory rehearsals”
“Scepter Studios acetate”
(Acetate Cut On April 25, 1966)
01 European Son
02 The Black Angel’s Death Song
03 All Tomorrow’s Parties
04 I’ll Be Your Mirror
05 Heroin
06 Femme Fatale
07 Venus in Furs
08 I’m Waiting for the Man
09 Run Run Run
“Factory rehearsals”
January 1966 Rehearsal
10 Walk Alone
11 Cracking Up / Venus in Furs
12 Miss Joanie Lee
13 Heroin
14 There She Goes Again (with Nico)
15 There She Goes Again
Disc5
1966.11.04
Live At Valleydale Ballroom, Columbus, Ohio
01 Melody Laughter
02 Femme Fatale
03 Venus in Furs
04 The Black Angel’s Death Song
05 All Tomorrow’s Parties
Disc6
1966.11.04
Live At Valleydale Ballroom, Columbus, Ohio
01 I’m Waiting for the Man
02 Heroin
03 Run Run Run
04 The Nothing Song
『The Velvet Underground & Nico
45th Anniversary New Deluxe Edition』
(2012) 2CD
Disc1
『The Velvet Underground & Nico』
(Stereo Version)
01 Holidays In The Sun
02 I’m Waiting for the Man
03 Femme Fatale
04 Venus in Furs
05 Run Run Run
06 All Tomorrow’s Parties
07 Heroin
08 There She Goes Again
09 I’ll Be Your Mirror
10 The Black Angel’s Death Song
11 European Son
“Alternate Versions”
12 All Tomorrow’s Parties
(Alternate Single Voice Version)
13 European Son (Alternate)
14 Heroin (Alternate)
15 All Tomorrow’s Parties
(Alternate Instrumental Mix)
16 I’ll Be Your Mirror (Alternate Mix)
Disc2
“Scepter Studios acetate”&
“Factory rehearsals”
“Scepter Studios acetate”
(Acetate Cut On April 25, 1966)
01 European Son
02 The Black Angel’s Death Song
03 All Tomorrow’s Parties
04 I’ll Be Your Mirror
05 Heroin
06 Femme Fatale
07 Venus in Furs
08 I’m Waiting for the Man
09 Run Run Run
“Factory rehearsals”
January 1966 Rehearsal
10 Walk Alone
11 Cracking Up / Venus in Furs
12 Miss Joanie Lee
13 Heroin
14 There She Goes Again (with Nico)
15 There She Goes Again
The Velvet Underground
『White Light/White Heat』(1968)
A1 White Light/White Heat
A2 The Gift
A3 Lady Godiva’s Operation
A4 There She Comes Now
B1 I Heard Her Call My Name
B2 Sister Ray
Lou Reed : Vocals. Guitar. Piano
John Cale : Vocals. Viola. Organ. Bass
Sterling Morrison : Vocals. Guitar. Bass
Maureen Tucker : Percussion
The Velvet Underground
『White Light/White Heat
45th Anniversary Super Deluxe Edition』
(2013) 3CD・BOX
Disc1
『White Light/White Heat』
(Stereo Version)
01 White Light/White Heat
02 The Gift
03 Lady Godiva’s Operation
04 Here She Comes Now
05 I Heard Her Call My Name
06 Sister Ray
“Additional Material”
07 I Heard Her Call My Name (Alternate Take)
08 Guess I’m Falling In Love (Instrumental Version)
09 Temptation Inside Your Heart (Original Mix)
10 Stephanie Says (Original Mix)
11 Hey Mr. Rain (Version One)
12 Hey Mr. Rain (Version Two)
13 Beginning To See The Light
(Previously Unreleased Early Version)
Disc2
『White Light/White Heat』
(Mono Version)
01 White Light/White Heat
02 The Gift
03 Lady Godiva’s Operation
04 Here She Comes Now
05 I Heard Her Call My Name
06 Sister Ray
“Additional Material”
07 White Light/White Heat (Mono Single Mix)
08 Here She Comes Now (Mono Single Mix)
09 The Gift (Vocal Version)
10 The Gift (Instrumental Version)
Disc3
Live At The Gymnasium,
1697.04.30 New York City
01 Booker T.
02 I’m Not A Young Man Anymore
03 Guess I’m Falling In Love
04 I’m Waiting For The Man
05 Run Run Run
06 Sister Ray
07 The Gift
Lou Reed : Vocals. Guitar. Piano
John Cale : Vocals. Viola., Organ. Bass
Sterling Morrison : Vocals. Guitar. Bass
Maureen Tucker : Percussion
The Velvet Underground
『White Light/White Heat
45th Anniversary Deluxe Edition』
(2013) 2CD
Disc1
『White Light/White Heat』
(Stereo Version)
01 White Light/White Heat
02 The Gift
03 Lady Godiva’s Operation
04 Here She Comes Now
05 I Heard Her Call My Name
06 Sister Ray
“Additional Material”
07 I Heard Her Call My Name (Alternate Take)
08 Guess I’m Falling In Love (Instrumental Version)
09 Temptation Inside Your Heart (Original Mix)
10 Stephanie Says (Original Mix)
11 Hey Mr. Rain (Version One)
12 Hey Mr. Rain (Version Two)
13 Beginning To See The Light
(Previously Unreleased Early Version)
Disc2
Live At The Gymnasium,
1697.04.30 New York City
01 Booker T.
02 I’m Not A Young Man Anymore
03 Guess I’m Falling In Love
04 I’m Waiting For The Man
05 Run Run Run
06 Sister Ray
07 The Gift
Lou Reed : Vocals. Guitar. Piano
John Cale : Vocals. Viola., Organ. Bass
Sterling Morrison : Vocals. Guitar. Bass
Maureen Tucker : Percussion
The Velvet Underground
『The Velvet Underground』
(1969)
A-1 Candy Says
A-2 What Goes On
A-3 Some Kinda Love
A-4 Pale Blue Eyes
A-5 Jesus
B-1 Beginning To See The Light
B-2 I’m Set Free
B-3 That’s The Story Of My Life
B-4 The Murder Mystery
B-5 After Hours
Lou Reed : Vocals. Guitar. Piano
Doug Yule : Vocals. Viola. Organ. Bass
Sterling Morrison : Vocals. Guitar. Bass
Maureen Tucker : Percussion. Vocals
The Velvet Underground
『The Velvet Underground
45th Anniversary Version Deluxe Edition』
(2014) 6CD・BOX
Disc1
『The Velvet Underground』
“The Val Valentin Mix”
01 Candy Says
02 What Goes On
03 Some Kinda Love
04 Pale Blue Eyes
05 Jesus
06 Beginning To See The Light
07 I’m Set Free
08 That’s The Story Of My Life
09 The Murder Mystery
10 After Hours
Disc2
『The Velvet Underground』
“The Closet Mix”
01 Candy Says
02 What Goes On
03 Some Kinda Love
04 Pale Blue Eyes
05 Jesus
06 Beginning To See The Light
07 I’m Set Free
08 That’s The Story Of My Life
09 The Murder Mystery
10 After Hours
11 Beginning To See The Light
(Alternate “Closet Mix”)
Disc3
『The Velvet Underground』
“Promotional Mono Mix”
01 Candy Says
02 What Goes On
03 Some Kinda Love
04 Pale Blue Eyes
05 Jesus
06 Beginning To See The Light
07 I’m Set Free
08 That’s The Story Of My Life
09 The Murder Mystery
10 After Hours
11 What Goes On (Mono Single)
12 Jesus (Mono Single)
Disc4
“1969 Sessions”
01 Foggy Notion (Original 1969 Mix)
02 One Of These Days (New 2014 Mix)
03 Lisa Says (New 2014 Mix)
04 I’m Sticking With You (Original 1969 Mix)
05 Andy’s Chest (Original 1969 Mix)
06 Coney Island Steeplechase (New 2014 Mix)
07 Ocean (Original 1969 Mix)
08 I Can’t Stand It (New 2014 Mix)
09 She’s My Best Friend (Original 1969 Mix)
10 We’re Gonna Have A Real Good Time Together (New 2014 Mix)
11 I’m Gonna Move Right In (Original 1969 Mix)
12 Ferryboat Bill (Original 1969 Mix)
13 Rock & Roll (Original 1969 Mix)
14 Ride Into The Sun (New 2014 Mix)
Tracks 01-05. 07-10 =『VU』
Tracks 06. 11-14 =『Another View』
Disc5
“LIVE AT THE MATRIX”(Part.1)
(1969.11.26 & 27
live at The Matrix, San Francisco)
01 I’m Waiting For The Man
02 What Goes On
03 Some Kinda Love *
04 Over You
05 We’re Gonna Have A Real Good Time Together
06 Beginning To See The Light *
07 Lisa Says *
08 Rock & Roll *
09 Pale Blue Eyes
10 I Can’t Stand It Anymore
11 Venus In Furs
12 There She Goes Again
Disc6
“LIVE AT THE MATRIX”(Part.2)
(1969.11.26 & 27
live at The Matrix, San Francisco)
01 Sister Ray **
02 Heroin
03 White Light/White Heat *
04 I’m Set Free
05 After Hours
06 Sweet Jane *
* Different Source Mix Appears On
『1969 Velvet Underground Live With Lou Reed』
** Different Source Mix Appears On
『The Quine Tapes Box Set』
Lou Reed : Vocals. Guitar. Piano
Doug Yule : Vocals. Viola. Organ. Bass
Sterling Morrison : Vocals. Guitar. Bass
Maureen Tucker : Percussion. Vocals
The Velvet Underground
『The Velvet Underground
45th Anniversary Version Deluxe Edition』(2CD)
(2014) 2CD
Disc1
『The Velvet Underground』
“The Val Valentin Mix”
01 Candy Says
02 What Goes On
03 Some Kinda Love
04 Pale Blue Eyes
05 Jesus
06 Beginning To See The Light
07 I’m Set Free
08 That’s The Story Of My Life
09 The Murder Mystery
10 After Hours
Disc2
“LIVE AT THE MATRIX”
(1969.11.26 & 27
live at The Matrix, San Francisco)
01 I’m Waiting For The Man
02 What Goes On
03 Some Kinda Love *
04 Over You
05 Beginning To See The Light *
06 Lisa Says *
07 Rock And roll *
08 Pale Blue Eyes
09 I Can’t Stand It Anymore
10 Heroin
11 White Light/White Heat *
12 Sweet Jane *
* Different Source Mix Appears On
『1969 Velvet Underground Live With Lou Reed』
(We’re Gonna Have A Real Good Time Together.
Venus In Furs. There She Goes Again
Sister Ray. I’m Set Free. After Hours 未収録)
Lou Reed : Vocals. Guitar. Piano
Doug Yule : Vocals. Viola. Organ. Bass
Sterling Morrison : Vocals. Guitar. Bass
Maureen Tucker : Percussion. Vocals
The Velvet Underground
『La Cave 1968』
01 Move Right In
02 I Can’t Stand It
03 What Goes On
04 Waiting For The Man
05 Pale Blue Eyes
06 Foggy Notion
07 Heroin
08 Jesus
09 Venus In Furs
10 Beginning To See The Light
11 Sister Ray
12 That’s The Story Of My Life
Lou Reed : Vocals. Guitar
Doug Yule : Vocals. Viola. Organ. Bass
Sterling Morrison : Vocals. Guitar
Maureen Tucker : Percussion. Vocals
1968.10.02 La Cave
L.H.Read
『White Heat』(1976)
A-1 Foggy Notion *
B-1 Temptation Inside Your Heart #
B-2 I’m Sticking With You *
B-3 Ferryboat Bill *
* 1969 at Record Plant, N.Y.
# 1968 with John Cale
The Velvet Underground
『VU』(1984)
A-1 I Can’t Stand It
(1969.05.20) *
A-2 Stephanie Says
(1968.02.13) #
A-3 She’s My Best Friend
(1969.05.14) *
A-4 Lisa Says
(1969.10.01) *
A-5 Ocean
(1969.06.19) *
B-1 Foggy Notion
(1969.05.06) *
B-2 Temptation Inside Your Heart
(1968.02.14) #
B-3 One Of These Days
(1969.09.23) *
B-4 Andy’s Chest
(1969.05.13) *
B-5 I’m Sticking With You
(1969.05.13) *
* 1969 at Record Plant, N.Y.
# with John Cale
The Velvet Underground
『Another View』(1986)
A-1 We’re Gonna Have A Real Good Time Together
(1969.09.30/ Mixed March 1986) *
A-2 I’m Gonna Move Right In
(1969.09.27/ Mixed September 1969) *
A-3 Hey Mr. Rain (Version I)
(1968.03.29/ Mixed March 1986) #
A-4 Ride Into The Sun
(1969.09.05/ Mixed March 1986) *
A-5 Coney Island Steeplechase
(1969.05.06/ Mixed March 1986) *
B-1 Guess I’m Falling In Love (Instrumental Version)
(1967.12.05/ Mixed March 1986) #
B-2 Hey Mr. Rain (Version II)
(1968.05.29/ Mixed March 1986) #
B-3 Ferryboat Bill
(1969.06.19/ Mixed March 1986) *
B-4 Rock And Roll
(1969.06.19/ Mixed June 1969) *
* 1969 at Record Plant, N.Y.
# with John Cale
The Velvet Underground
『Loaded』(1970)
B-1 Head Held High
B-2 Lonesome Cowboy Bill
B-3 I Found A Reason
B-4 Train Round The Bend
B-5 Oh! Sweet Nuthin’
A-1 Who Loves The Sun
A-2 Sweet Jane
A-3 Rock & Roll
A-4 Cool It Down
A-5 New Age
Lou Reed : Vocals. Guitar. Piano
Doug Yule : Vocals. Piano. Organ. Guitar. Bass. Drums
Sterling Morrison : Vocals. Guitar
Bill Yule : Percussion (B-2. B-4. B-5.)
Tommy Castanaro : Percussion (A-4.B-1.)
Adrian Barber: Percussion (A-1. B-4.)
The Velvet Underground
『Loaded
(Remastered, Fully Loaded Edition)』
(1997 Rhino Records) 2CD
Disc1
01 Who Loves The Sun
02 Sweet Jane (Full-Length Version)
03 Rock & Roll (Full-Length Version)
04 Cool It Down
05 New Age (Long Version)
06 Head Held High
07 Lonesome Cowboy Bill
08 I Found A Reason
09 Train Round The Bend
10 Oh! Sweet Nuthin’
Bonus Tracks
11 Ride Into The Sun (Demo)
12 Ocean (Outtake)
13 I’m Sticking With You (Outtake)
14 I Love You (Demo)
15 Rock & Roll (Alternate Mix)
16 Head Held High (Alternate Mix)
Disc2
“Alternate Album”
01 Who Loves The Sun (Alternate Mix)
02 Sweet Jane (Early Version)
03 Rock & Roll (Demo)
04 Cool It Down (Early Version)
05 New Age (Full-Length Version)
06 Head Held High (Early Version)
07 Lonesome Cowboy Bill (Early Version)
08 I Found A Reason (Demo)
09 Train Round The Bend (Alternate Mix)
10 Oh! Sweet Nuthin’ (Early Version)
Bonus Tracks
11 Ocean (Demo)
12 I Love You (Outtake)
13 Satellite Of Love (Alternate Demo)
14 Oh Gin (Demo)
15 Walk And Talk (Demo)
16 Sad Song (Demo)
17 Love Makes You Feel Ten Feet Tall (Demo)
Lou Reed : Vocals. Guitar. Piano
Sterling Morrison : Vocals. Guitar
Doug Yule : Vocals. Piano. Organ. Guitar. Bass. Drums
Bill Yule : Percussion(Disc1-07.09.10.12. Disc2-09.)
Maureen Tucker : Vocals(Disc1-13. Disc2-08.). Percussion(Disc2-08.)
John Cale : Organ (Disc2-11)
Tommy Castanaro : Percussion(Disc1-04.06.16.)
Adrian Barber: Percussion(Disc1-01.09. Disc2-09.)
The Velvet Underground
『Loaded: Re-Loaded
45th Anniversary Edition』
(2015 Rhino Records)
5CD.1DVD・BOX
Disc1
『Loaded』
(Stereo Version)
[Remastered]
01 Who Loves The Sun
02 Sweet Jane (Full-Length Version)
03 Rock & Roll (Full-Length Version)
04 Cool It Down
05 New Age
06 Head Held High
07 Lonesome Cowboy Bill
08 I Found A Reason
09 Train Round The Bend
10 Oh! Sweet Nuthin’
Session Outtakes
11 I’m Sticking With You (Remix)
12 Ocean
13 I Love You
14 Ride Into The Sun
Disc2
『Loaded』
(Promotional Mono Version)
[Remastered]
01 Who Loves The Sun
02 Sweet Jane
03 Rock & Roll
04 Cool It Down
05 New Age
06 Head Held High
07 Lonesome Cowboy Bill
08 I Found A Reason
09 Train Round The Bend
10 Oh! Sweet Nuthin’
Additional Material
11 Who Loves The Sun (Single A-Side)
12 Oh! Sweet Nuthin’ (Single B-Side)
13 Rock & Roll (Unissued Single A-Side )
14 Lonesome Cowboy Bill (Unissued Single B-Side )
Disc3
“Demos, Early Versions And Alternate Mixes”
01 Rock & Roll (Demo)
02 Sad Song (Demo)
03 Satellite Of Love (Demo)
04 Walk And Talk (Demo)
05 Oh Gin (Demo)
06 Ocean (Demo)
07 I Love You (Outtake)
08 Love Makes You Feel Ten Feet Tall (Demo/Remix)
09 I Found A Reason (Demo)
10 Cool It Down (Early Version/Remix)
11 Sweet Jane (Early Version/Remix)
12 Lonesome Cowboy Bill (Early Version/Remix)
13 Head Held High (Early Version/Remix)
14 Oh! Sweet Nuthin’ (Early Version/Remix)
15 Who Loves The Sun (Alternate Mix)
16 Sweet Jane (Alternate Mix)
17 Cool It Down (Alternate Mix)
Disc4
『Live At Max’s Kansas City』
(Remastered 45th Anniversary Edition)
01 I’m Waiting For The Man
02 White Light/White Heat
03 I’m Set Free
04 Sweet Jane (Version 1)
05 Lonesome Cowboy Bill (Version 1)
06 New Age
07 Beginning To See The Light
08 I’ll Be Your Mirror
09 Pale Blue Eyes
10 Candy Says
11 Sunday Morning
12 After Hours
13 Femme Fatale
14 Some Kinda Love
15 Lonesome Cowboy Bill (Version 2)
Lou Reed : Vocals. Guitar
Doug Yule : Vocals. Bass
Sterling Morrison : Guitar
Bill Yule : Percussion
1970.08.23 at Max’s Kansas City
Recorded by Brigid Polk
Disc5
“Live At Second Fret,
Philadelphia, 1970”
01 I’m Waiting For The Man
02 What Goes On
03 Cool It Down
04 Sweet Jane
05 Rock & Roll
06 Some Kinda Love
07 New Age
08 Candy Says
09 Head Held High
10 Train Round The Bend
11 Oh! Sweet Nuthin’
Lou Reed : Vocals. Guitar
Doug Yule : Vocals. Bass
Sterling Morrison : Guitar
1970.05.09 at Second Fret, Philadelohia
Recorded by Bob Kachnycz
Disc6
『Loaded』(Audio Only DVD)
5.1 Surround Sound Remix In DTS 96/24
And Dolby Digital Surround Sound
5.1 Surround Sound To Stereo Downmixes
in 96/24 High Resolution Audio
Flat Transfer Of Original Stereo Album
In 96/24 High Resolution Audio
01 Who Loves The Sun
02 Sweet Jane
03 Rock & Roll
04 Cool It Down
05 New Age
06 Head Held High
07 Lonesome Cowboy Bill
08 I Found A Reason
09 Train Round The Bend
10 Oh! Sweet Nuthin’
The Velvet Underground
『Squeeze』(1973)
A1 Little Jack
A2 Crash
A3 Caroline
A4 Mean Old Man
A5 Dopey Joe
A6 Wordless
B1 She’ll Make You Cry
B2 Friends
B3 Send No Letter
B4 Jack & Jane
B5 Louise
Doug Yule : Guitar. Bass. Keyboards. Vocals
Ian Paice : Drums [Uncredited]
The Velvet Underground
『Live At Max’s Kansas City』
(1972)
A-1 I’m Waiting For The Man
A-2 Sweet Jane
A-3 Lonesome Cowboy Bill
A-4 Beginning To See The Light
B-1 I’ll Be Your Mirror
B-2 Pale Blue Eyes
B-3 Sunday Morning
B-4 New Age
B-5 Femme Fatale
B-6 After Hours
1970.08.23 at Max’s Kansas City
Lou Reed : Vocals. Guitar
Doug Yule : Bass. Vocals
Sterling Morrison : Vocals
Bill Yule : Drums
The Velvet Underground
『Live At Max’s Kansas City』
2CD Remastered
Disc1
01 I’m Waiting For The Man
02 White Light White Heat *
03 I’m Set Free *
04 Sweet Jane (Version 1) *
05 Lonesome Cowboy Bill (Version 1)
06 New Age
07 Beginning To See The Light
Disc2
01 Who Loves The Sun *
02 Sweet Jane (Version 2)
03 I’ll Be Your Mirror
04 Pale Blue Eyes
05 Candy Says *
06 Sunday Morning
07 After Hours
08 Femme Fatale
09 Some Kinda Love
10 Lonesome Cowboy Bill (Version 2) *
11 Untitled [radio commercial]
* Previously Unissued
1970.08.23 at Max’s Kansas City
Lou Reed : Vocals. Guitar
Doug Yule : Bass. Vocals
Sterling Morrison : Vocals
Bill Yule : Drums
The Velvet Underground
『Live At Max’s Kansas City』
[Remastered] (2016)
01 I’m Waiting For The Man
02 White Light/White Heat
03 I’m Set Free
04 Sweet Jane (Version 1)
05 Lonesome Cowboy Bill (Version 1)
06 New Age
07 Beginning To See The Light
08 I’ll Be Your Mirror
09 Pale Blue Eyes
10 Candy Says
11 Sunday Morning
12 After Hours
13 Femme Fatale
14 Some Kinda Love
15 Lonesome Cowboy Bill (Version 2)
1970.08.23 at Max’s Kansas City
Lou Reed : Vocals. Guitar
Doug Yule : Bass. Vocals
Sterling Morrison : Vocals
Bill Yule : Drums
The Velvet Underground
『1969 Velvet Underground
Live With Lou Reed』
(1974)
A-1 Waiting For My Man *
A-2 Lisa Says #
A-3 What Goes On #
A-4 Sweet Jane #
B-1 We’re Gonna Have A Real Good Time Together #
B-2 Femme Fatale *
B-3 New Age #
B-4 Rock And Roll #
B-5 Beginning To See The Light #
C-1 Ocean #
C-2 Pale Blue Eyes *
C-3 Heroin #
D-1 Some Kinda Love # (intro *)
D-2 Over You #
D-3 Sweet Bonnie Brown / It’s Just Too Much #
D-4 White Light/White Heat #
D-5 I’ll Be Your Mirror *
* 1969.10.19 at End of Cole Ave,
Dallas, Texas
# 1969.11.26&27 at The Matrix,
San Francisco, California
Sterling Morrison – guitar, vocals
Lou Reed – vocals, guitar
Maureen Tucker – percussion
Doug Yule – bass guitar, organ, vocals
The Velvet Underground
『1969 Velvet Underground
Live With Lou Reed』
(1974 Mercury – RJ-5148 Japan)
A-1 Waiting For My Man *
A-2 Lisa Says #
A-3 What Goes On #
A-4 Sweet Jane #
B-1 Ocean #
B-2 Pale Blue Eyes *
B-3 Heroin #
* 1969.10.19 at End of Cole Ave,
Dallas, Texas
# 1969.11.26&27 at The Matrix,
San Francisco, California
Sterling Morrison – guitar, vocals
Lou Reed – vocals, guitar
Maureen Tucker – percussion
Doug Yule – bass guitar, organ, vocals
The Velvet Underground
『Live MCMXCIII』(1993)
Disc1
01 We’re Gonna Have A Real Good Time Together
02 Venus In Furs
03 Guess I’m Falling In Love
04 Afterhours
05 All Tomorrow’s Parties
06 Some Kinda Love
07 I’ll Be Your Mirror
08 Beginning To See The Light
09 The Gift
10 I Heard Her Call My Name
11 Femme Fatale
Disc2
01 Hey Mr. Rain
02 Sweet Jane
03 Velvet Nursery Rhyme
04 White Light / White Heat
05 I’m Sticking With You
06 Black Angel’s Death Song
07 Rock ‘N’ Roll
08 I Can’t Stand It
09 I’m Waiting For The Man
10 Heroin
11 Pale Blue Eyes
12 Coyote
Lou Reed : Guitar. Vocals
John Cale : Bass. Keyboards. Viola. Vocals
Sterling Morrison : Guitar. Bass
Maureen Tucker : Drums. Vocals
1993.06.15-16-17
at L’Olympia Theater in Paris
The Velvet Underground
『Live MCMXCIII』
1CD(1993)
01 Venus In Furs
02 Sweet Jane
03 Afterhours
04 All Tomorrow’s Parties
05 Some Kinda Love
06 The Gift
07 Rock ‘N’ Roll
08 I’m Waiting For The Man
09 Heroin
10 Pale Blue Eyes
Lou Reed : Guitar. Vocals
John Cale : Bass. Keyboards. Viola. Vocals
Sterling Morrison : Guitar. Bass
Maureen Tucker : Drums. Vocals
1993.06.15-16-17
at L’Olympia Theater in Paris
The Velvet Underground
『Live MCMXCIII』
DVD(1993)
01 Venus in Furs
02 White Light/White Heat
03 Beginning to See the Light
04 Some Kinda Love
05 Femme Fatale
06 Hey Mr. Rain
07 I’m Sticking With You
08 I Heard Her Call My Name
09 I’ll Be Your Mirror
10 Rock N’Roll
11 Sweet Jane
12 I’m Waiting for the Man
13 Heroin
14 Pale Blue Eyes
15 Coyote
1993.06.15-16-17
at L’Olympia Theater in Paris